木の語ること

ある一本のイチョウに呼ばれた気がした。
木肌をながめ、触れて、風を感じて、葉の音をきいて、頭を空っぽに。
触れているとだんだん木のことがよく見えてくる。その形に、歴史が現れているきがする。
木の枝のところから、下に垂れ下がるように伸びるところがある。あれはなんだろう。
そしてふと、お腹くらいのところにも、小さなこぶのようなものがある事に気付いた。

それにそっと触れてみた。
じんわり触れてみると、その木の言いたいこと(個性みたいなもの)に触れたきがした。
ここに歴史あり、と。胸がふるえてしまった。
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1番大きなイチョウの木は、その枝葉の下に入ると、まさに木の懐にはいったようで、包まれる。もうそれだけで、説得力がある。
折れたり燃えたりしたこともある、でもそれだけでは木は死なないんだよ。地中の根に、そして世界中で繋がって生きているからだよ。

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(この枝から伸びる不思議なもの。調べると、乳と呼ばれており、個体によって出る木と出ない木がある。そしてここから枝葉にも根にも変化していけることが確認されているそうだ。
イチョウは古い時代の植物の特徴を未だ残しているところがあって、担根体(たんこんたい)という得意な器官の名残りだと考えられるがまだ結論には至っていないという。)






I touch the tree.

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木には木の、意識があって
触れると手のひらが脈うって
木に伝わり
私にもまるで木の脈が伝わるよう

ふっと気持ちが落ち着いて、
滞っていたエネルギーが流れだす
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不思議と
木はいつまでも聞いてくれる
わたしの鼓動を
いのちの話を

木とわたしと、ひとつの流れになって回る
(より大きなものにのっかって、流れているかんじ)
エネルギーの交流が
受けとめられた、という余韻になる
受け入れてもらえた、と同時に
わたしも相手を受けとめているんだろう

て感じのことが、だんだんわかってきた。
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フルムーン🌕阿蘇の午後

大観峰からおりて、そのまま南阿蘇へと向かった。
昨日の文具屋さんが、南阿蘇鉄道のどこかの駅をさして、ここは良いと言ったので、
どこの駅かはおぼろげだったからぱっと選んだ駅をナビに入れて、出発した。

本当は今回、「幣立神宮」を最終的に目指していたけれど、私の運転ではそこはなかなか遠く、今回は道が開けないのを感じて、いつかの楽しみとすることにした。
幣立神宮は宮崎の県境近くにあり、五色祭というので有名だ。五色とは、世界の人々にあらわれる五色の肌色のことで、お祭りのときにはそれぞれの肌色代表の方々が世界中から集うという。いつかご縁のある時に。

さて、南阿蘇への道は、途中国道の看板を目印に迂回路に入り、そこからナビの指示を無視して、がけ崩れの現場を通りすぎながら、要所要所の看板を頼りに1時間ほどでようやく着いた。

着いたといっても、民家、畑の合間の細い道で、観光でくるようなとこじゃなかった。細い道を右折すると、畑の横のさらなる細道を下った先に、「南阿蘇水のうまれる里白水高原駅」についた。日本一長い名前の駅だそうだ。

何も調べず来てしまったので、とりあえず無事に車を止められたことに心底ほっとする。

そしてそこは、鶴瓶の家族に乾杯で、指揮者の佐渡裕さんが番組の冒頭で訪れたところで、テレビで見たことのあるところだった。南阿蘇鉄道はまだ開通できていない。
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佐渡さんも訪れた、駅前唯一のご飯やさんに入った。
やっぱり番組をみて、色々な人がお店を訪れたそうだ。

とても物腰柔らかなおじさんに接していたら、心底ほっと安心してがっくり運転の疲れを感じてしまった。よく着いたもんだよ!あぁ怖かった!

お店ではチャンポンを食べた。チャンポンは長崎のイメージだけど、熊本でもポピュラーな食べ物だそうだ。美味しかった!おじさんに言わせると、ここいらで一番のチャンポンだそうな。

近くの見所や道を色々きいて、おじさんは、やや心配そうな顔で「気をつけてね。今度は彼氏とおいで。新婚旅行ででも。」と言ってくれた。頼りなさそうに見えたことだろう・・

さて、ここでかなりこの日は気温が高く、風は爽やかだけど、暑さの苦手な私はやや体調に不安を感じつつあった。
そこで、色々なことを秤にかけた結果、阿蘇に戻ることにした。もう知らない道をドキドキしながら走ることに疲れちゃったのだ。

そうと決めたらすたこらさっさと引き返す。
あ〜でもナビにない道をちゃんと帰れるかな〜と思いつつ走っていると、道の左側にキャンプ場みたいにロッジの並ぶ素敵なところがあった。バームクーヘンという文字もみえる。なぜかそういうのは見逃さないもので、
この旅ですっかり得意になったUターンを決めて訪れてみると、
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おや、もしかしてここは?
扉を開けると、また見たことのあるお顔が。
ここもまた、鶴瓶の(略)で佐渡さんが訪れたところだった!
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ここで、佐渡さんがフルートを吹いたのだ。
そしてお店のご主人は3人のお仲間と佐渡さんと、ゴルフをしたのだ。
と、なぜかとても印象的な回だったので、ご本人を前に番組の概要を説明してしまう。

ご主人のお嬢さんがドイツの工房で作る木彫りの工芸に魅せられ、それを紹介したくてこのお店を始めたそうだ。
穏やかで清潔で暖かくて可愛らしくてとても居心地の良いところだった。
ドキドキ運転中だった気持ちがすっと落ち着いた。
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本物のくるみ割り人形で、くるみ割り。写真も撮って頂いた。
今さらくるみ割り人形はくるみを割るための人形だと知る。くるみの木を割ってつくった人形だと思っていたのだ。
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心細かった気持ちが癒された。良い空間だったなあ。
バームクーヘンを買って、阿蘇まであと半分、ぐっと落ち着いた気持ちで運転できた。

さてさて、無事に戻ってきて、昨日はお休みだった阿蘇神社裏のお店をまた散策にいった。
阿蘇神社の駐車場にとめて、ぷらぷら歩く。
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湧き水の流れるお店では、骨董品や、甘味がある。
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流し素麺もあるらしい。
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湧き水は自由に飲める。熊本は水の国だと、ブラタモリでいっていたなあ。カルデラと関係があるそうだ。
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好物の白玉、緑はクレソンを練りこんだ白玉。クレソンのおひたしもついて、美味しかった。
水が綺麗なのでクレソンが自生しているそうだ。今の時期にたくさんペーストをつくって、スープにしたり、練りこんだりするそうだ。
クレソンパスタ、クレソンソーメンを購入!
翡翠色のさわやかな麺。
湧き水で、締めくくり。

駅にレンタカーを無事返して、ミッション終了!やり遂げました!

また今回も素敵なものたくさん発見したな。
帰りの飛行機からは、煌々と輝く満月が。
空の上のお月見もいいなあ。

旅が好きだなあ。

さて、そろそろ仕事したいな。
とも思った帰り道でした。











フルムーン🌕青き衣で阿蘇の旅


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翌朝は、朝風呂からスタート!
昨夜は入れなかった展望風呂が朝はオープン!!
当たり前のように独り占めです。

旅行にでると、何もかもが上手くいってるように感じます。全てのタイミングが最高。魔法のようにスイスイと。

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朝陽を浴びて。ほんとに見渡す限り、山にぐるっと囲まれてる。どうなってるんだ、と思って見ていた。

そしてお風呂から、気になるものを発見!ん??あれは、、
ストーンサークルじゃないか??
イギリスで見て以来、私はストーンサークルが好きだ。
そしてその後方には、小高い丘のような山があり、綺麗な形をしているのでなんとなくピラミッドのようにも、はたまたグラストンベリーのチャリスの丘を彷彿とさせなくもない。
そんなつもりはなかったのに、急に頭の中が大好きなイギリスのミステリースポットのことでいっぱいに!

ホテルをチェックアウトして、駐車場に向かい車をとりにいくと、昨日は気づかなかった駐車場の裏の道があって、ふらふら歩いていくと、なんとあのストーンサークルに辿り着いた。

華麗なる引き寄せ。

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誰がいつ作ったのかな〜、最近ぽいけど。まさか阿蘇ストーンサークルがあるなんて!よいしょっと、1メートルくらいの用水路を飛び越えて敷地に入る。
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木に囲まれたスペースに石が並んでいた。木と石に囲まれると、なんとなく隔てられた、静かな、穏やかな、別の空間が出来上がっていた。平和な空間。内側の空間。

サークルの真ん中に立っていると、風がたって木々が音をたてた。とても綺麗だった。
なんて不思議な空間!

満喫して、大観峰へ向かう。
さあさあ山道を運転だ!

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ここに来て、やっと山に囲まれていた意味がわかった。
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あそっか、さっきまでいたところは、巨大なお皿の底だったんだ。
全部がカルデラの中だったんだ。
阿蘇は巨大カルデラの中の街!
わぁ〜〜!!と叫びたくなる大観峰の眺め。

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写真とってください!と頼まれたので私も撮ってもらった。
気持ちのいい流れにのっている。魔法がかかってるなあと感じつつ、

つづく





フルムーン🌕阿蘇の旅

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阿蘇の相棒。ひとりレンタカーデビュー!

阿蘇に到着した日は、自分の旅では珍しく雨。
しとしと。
運転も慎重に。

この日は遠出はせず、阿蘇神社やその周辺のお店散策をして、それからホテルの近くの細道散策へ。

小さな立ち寄り湯がいくつもあり、そのうちの薬師の湯に立ち寄る。200円を払って、ドアを開けると脱衣所で、誰もいなくて貸切り。小さなお湯だけど、鉄を含む赤っぽいお湯で熱くて、きゅっとする。末端の血管がぎゅわっと開いていく感じ、熱いのに冷たいような刺激。
あまり長くは入れなかったけど、ほんの少し入っただけで、身体がさらっとして、頭がすっきりしゃっきりした。薬師とはさすがだ。
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これに毎日入れるっていいなあ。

それからカーナビで細道の先を見ていると、大きな文具店が出ていたので、文房具好きとしては行ってみることにした。

走ってると、山に囲まれてるなあとおもう。あっちもこっちも山、それもまるで壁のように連なる山。

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文具店についた。どうやらこのあたりは、映画「よみがえり」?のロケ地だそうだ。

文具店には震災以来住みついたネコの店長がいて、ネコ店長を介してお店の方ともお話しできた。
なんだかとっても親切な文具店で、たまたま居合わせた業者の方も一緒になって旅のプランを考えてくれたり、このあたりのことを教えてくれた。

ぜひ、明日大観峰には行ってみて。今日が雨だったから、明日の朝は雲海が見れるだろう。

と教えてくれた。しかも早朝のガイドまで申し出てくださったが、起きれない気がしたのと、自分の運転で言ってみたかったので今回は遠慮した。それにしても気さくで地元を愛する方だった。

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店長。
さて、このお店のおかげで旅らしい楽しい時間を過ごし、夜に宿に着いた。
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部屋からの眺め。
お部屋は古くて、ちょっと広いのが落ち着かなくて、どうにも居心地が悪かった。
なんかあっちに背を向けたくない・・、私は何も見えないが、部屋のあのあたりがなんとなく気になる・・、と落ち着かなくて、お部屋はなんとも言えずよそよそしい空気だ。

やっぱり、アロマ!
気になった部屋の隅と、入り口と、部屋の真ん中に、フランキンセンスを垂らしたティッシュをおく。
しばらくして、ちょっと空気がやわらぎ、窓のほうで何度かパキパキ音がしたあと落ち着いた。

何もずっと見張っていたわけじゃないけど、地図とか携帯をみながらゴロゴロしていたら、空気が変わっていた。私の気持ちも軽くなって、お部屋への警戒心もなくなった。

やっぱりアロマだなあ。
整いました!(サウナ用語風。)
そして安心してお風呂にいった。

この日は計らずも、5月の満月前夜。5月の満月は一年のうちでもパワフルだそうだ。
ほぼほぼ丸い月を、露天風呂から眺める。

湿気のせいだろうか、九州は緑や空気が濃いような。北海道の高いところのような空気とはまた違う、迫力だなあと思った。

自然の中に身を投げ出す感じで、露天風呂は大好きだ。月光も浴びる。

流れていく薄い雲をかぶり、見えたり隠れたりして、月は輝いていた。

何も考えず空の流れを見ていると、だんだんより大きなものが目に入るようになって、視野が広がるのを感じる。
龍のように大きく滑らかに流れてくる雲があった。大きなものをみて、ふと感じた畏れは、
毎日頭でばかり舵をとって、どんどん自分のことで頭がいっぱいになっていくところを、自然に戻してくれる。
自然のサイクルの一部にまた戻してくれる。

そういうものが足りてなかった。そのために旅を必要としている気がした。

着替えて部屋にもどると、そこはもう私の気配をうつした部屋になっていた。そしてほっと安心して眠りについた。

つづく


暑くて

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ラベルの隙間から、オイルの残りをチェック。

暑くてオイルもダラ〜っとのびちゃってるように見える。




つぎの旅、の前に。

4月で会社を退職することを決め、5月中旬から新しい職場にいくことになった。退職を決意して会社に申し出た5日後に、新しいお仕事のオファーがあり、幸運にも決まった。
こんなことってあるの??と、そのときに絶賛不眠症だった私は脱力してしまった。
でもどこかで思ってた。今ならそういうことがありそうな気がする、と。(だから何も決めず辞めたのだけど。)
タイミングは奇跡だったけど、今までの日々が引き寄せたことだから、あり得ることなんだなあ。

少しばかりの空白の時間ができて、少しずつ眠れるようになってきて、
なんだか何もせずにはいられなくて、気づけば車を運転するようになっていた!(ペーパーゴールドでした)

よくよく振り返れば、わけのわからない一か月だった、4月は。
不眠症で思いつめて密かにカウンセリングを受けて泣いたりしてたのに、転職はきまり、はじめて1人で車を運転し、翌週には北海道でレンタカー運転デビューしていた。
(でもカウンセリングには行ってよかった。行ったものの最初はやっぱり喋りたくないと泣いたのに、喋りだしたら止まらず90分間あたまの中のことを吐き出し続けた。まさに“脳の排水”だ。そうしたらそっと教えてくれた、今いっきに色んなことを変えようとしている転機なんだ、ということを。あ、そういうことなら納得だ!と思った。でもその時やっぱりすでに、自分では分かっていた。全部壊して創りなおすところだということを。人生にはそんなときもある。)

そうしていたら友達が、ヨガの素敵なリトリートに誘ってくれて、そこから少しずつ私の中の風向きが変わってきたようなきがする。
リトリートで久しぶりに新しい人たちと会った。不思議なことにみんな私とおなじ、何か1度立ち止まり、さてこれからどうしようか、という交差点(?)にいるところみたいだった。

食べれなかった、ねれなかった、いま無職だけど何も悩んでない、とか、いま立ち止まってみて新しいことが全部楽しいとか、みんなそれぞれに不思議な交差点にいた。

それからその足で、河口湖の湖畔に富士山を見に行った。雲をかぶった富士山、河口湖の周りの夜景。お風呂から見上げた、360度の丸い空。月と星と雲の位置が完璧。
いま、全てが完璧な気がする、と思った。

翌朝の富士山の絶景。逆さ富士。少ししたら逆さ富士は消えた。
東洋のスイスと言われる精進湖

まだ完璧の魔法はきいていた。パズルのピースがぴたっとハマっている。
いま居るべきところにいる、という気持ち。

それは、自由を感じている瞬間。

あと少し、次の生活まで時間があったので、河口湖からの2日後、阿蘇に行くことにした。

阿蘇に何があるかは知らねども
何かはありそな気がしたよっと。