昨日の文具屋さんが、南阿蘇鉄道のどこかの駅をさして、ここは良いと言ったので、
どこの駅かはおぼろげだったからぱっと選んだ駅をナビに入れて、出発した。
本当は今回、「幣立神宮」を最終的に目指していたけれど、私の運転ではそこはなかなか遠く、今回は道が開けないのを感じて、いつかの楽しみとすることにした。
幣立神宮は宮崎の県境近くにあり、五色祭というので有名だ。五色とは、世界の人々にあらわれる五色の肌色のことで、お祭りのときにはそれぞれの肌色代表の方々が世界中から集うという。いつかご縁のある時に。
着いたといっても、民家、畑の合間の細い道で、観光でくるようなとこじゃなかった。細い道を右折すると、畑の横のさらなる細道を下った先に、「南阿蘇水のうまれる里白水高原駅」についた。日本一長い名前の駅だそうだ。
何も調べず来てしまったので、とりあえず無事に車を止められたことに心底ほっとする。
佐渡さんも訪れた、駅前唯一のご飯やさんに入った。
やっぱり番組をみて、色々な人がお店を訪れたそうだ。
とても物腰柔らかなおじさんに接していたら、心底ほっと安心してがっくり運転の疲れを感じてしまった。よく着いたもんだよ!あぁ怖かった!
お店ではチャンポンを食べた。チャンポンは長崎のイメージだけど、熊本でもポピュラーな食べ物だそうだ。美味しかった!おじさんに言わせると、ここいらで一番のチャンポンだそうな。
近くの見所や道を色々きいて、おじさんは、やや心配そうな顔で「気をつけてね。今度は彼氏とおいで。新婚旅行ででも。」と言ってくれた。頼りなさそうに見えたことだろう・・
さて、ここでかなりこの日は気温が高く、風は爽やかだけど、暑さの苦手な私はやや体調に不安を感じつつあった。
そこで、色々なことを秤にかけた結果、阿蘇に戻ることにした。もう知らない道をドキドキしながら走ることに疲れちゃったのだ。
そうと決めたらすたこらさっさと引き返す。
あ〜でもナビにない道をちゃんと帰れるかな〜と思いつつ走っていると、道の左側にキャンプ場みたいにロッジの並ぶ素敵なところがあった。バームクーヘンという文字もみえる。なぜかそういうのは見逃さないもので、
この旅ですっかり得意になったUターンを決めて訪れてみると、
おや、もしかしてここは?
扉を開けると、また見たことのあるお顔が。
ここで、佐渡さんがフルートを吹いたのだ。
そしてお店のご主人は3人のお仲間と佐渡さんと、ゴルフをしたのだ。
と、なぜかとても印象的な回だったので、ご本人を前に番組の概要を説明してしまう。
ご主人のお嬢さんがドイツの工房で作る木彫りの工芸に魅せられ、それを紹介したくてこのお店を始めたそうだ。
穏やかで清潔で暖かくて可愛らしくてとても居心地の良いところだった。
ドキドキ運転中だった気持ちがすっと落ち着いた。
本物のくるみ割り人形で、くるみ割り。写真も撮って頂いた。
今さらくるみ割り人形はくるみを割るための人形だと知る。くるみの木を割ってつくった人形だと思っていたのだ。
心細かった気持ちが癒された。良い空間だったなあ。
バームクーヘンを買って、阿蘇まであと半分、ぐっと落ち着いた気持ちで運転できた。
さてさて、無事に戻ってきて、昨日はお休みだった阿蘇神社裏のお店をまた散策にいった。
阿蘇神社の駐車場にとめて、ぷらぷら歩く。
湧き水の流れるお店では、骨董品や、甘味がある。
流し素麺もあるらしい。
好物の白玉、緑はクレソンを練りこんだ白玉。クレソンのおひたしもついて、美味しかった。
水が綺麗なのでクレソンが自生しているそうだ。今の時期にたくさんペーストをつくって、スープにしたり、練りこんだりするそうだ。
クレソンパスタ、クレソンソーメンを購入!
翡翠色のさわやかな麺。
湧き水で、締めくくり。
駅にレンタカーを無事返して、ミッション終了!やり遂げました!
また今回も素敵なものたくさん発見したな。
帰りの飛行機からは、煌々と輝く満月が。
空の上のお月見もいいなあ。
旅が好きだなあ。
さて、そろそろ仕事したいな。
とも思った帰り道でした。