かえってきた⭐️cui cui diary〜 ティータイムにessayを。

おもに旅日記、日々の中の新鮮さを保つこと。

エッグタルト 後編

マカオに上陸するともう暗かった。
港からいろんな方面へのバスが出てて私にはさっぱり分からなかったけど、ワンチャイは慣れたもので「これこれ」といって小さなワゴンバスにのった。

バスは街の中心部に行き、カジノのあるホテルについた。

ぎらぎらどんどんジャラジャラ・・
かとおもいきや、意外と閑散としているし、中国の人ばかりの様子。カジノの中では写真を撮ってはいけないそうだ。

さらっとカジノ観光を終えて、外にでて宝石店が並ぶ通りを歩く。数十万〜数千万円の翡翠がたくさん売られている。買えないけど、どれが綺麗かな〜?と真剣にウィンドウを見てみるのは楽しかった。

メインロードをぶらぶらしながら、ふと右手にでてきた階段を登りたくなった。階段の上には細い道が続いてるようで、その先が気になった。
まっすぐこのまま歩いていくのはつまらなくて、ちょっと違うものがありそうな空気に誘われて強引にワンチャイとマリリンをよびとめ路線変更した。

これを逃すと、ずっと(前編から続く)空回ったままマカオ観光が終わる、と思い、この路線変更でようやく調子を取り戻した。
空回るとは、心が反応しなくなる状態で、ただただスケジュールをこなし観光地を通過する、何も印象に残らなくなってしまうようなことだ。何せ、この日は時間がなかったのだ。

人通りの少ない裏道、ヨーロッパテイストの建物が並び、喧騒から逃れた先に小さな広場と教会があった。教会は中には入れた。


だんぜんこっちのが(カジノより)好みだ。。

[


そこからカーブを描く坂道をおりて、さっきまで歩いていたメインロードに合流して、
ちょっと疲れたので、小さなお店の店頭で売られるエッグタルトを、食べようか〜?といって、2つ買った。

思えば人生初のエッグタルト。
思いのほか暖かくて、中が少しトロっとして、美味しかったのだ!立ってもぐもぐほおばった。
(流行り物のお菓子にとことん興味がないので、日本では食べることがなかった。)

そもそもマカオへの到着が遅れた私たちには、本当に行って帰るくらいのちょっとした時間しかなく、そのなかで満足させてくれたのがこのエッグタルトだった。


(そしてマカオの観光は終了。)

旅の最後に香港の空港でもエッグタルトを食べたけど、甘くもなんともなくて激マズだった。

エッグタルトは、マカオだなぁ。という感想を持った。(二軒しか食べてないのに大胆な感想だ・・笑)
空回ったまま食べたら、こんなに印象にのこらなかったかもしれない。
ちょっとのさじ加減で、時間の彩りは変わる。その勘を大事にしていたい。

ワンチャイもあの時のエッグタルトが印象に残ってるようで、見ると「マカオで食べたな。」と言うようになった。

今まで何でもなかったものに、「旅の思い出」という付加価値がついて、なんとなく微笑ましい存在になる。

それはなかなか楽しいものだ。
そんなものが増えることも豊かだなぁと思う。


さよならマカオ。あれで充分です。

エッグタルト 前編

家族旅行て、それなりに大変です。
お互いの気づかいがから回って疲れることもあります。

去年末に香港に行ったときのこと。
今回は日帰りでマカオにも足を伸ばそう、となりました。

お昼ごろの飛行機で香港につき、まずお昼ごはんに飲茶を食べようとお店に入り、
なんだかんだしていると、15時くらいになっていました。

そこから、マカオ行きの船に乗ろうと港にいきました。
地下鉄の駅をでて、船の切符売り場がある建物はすぐのはずなんですが、少し迷ってしまいうろうろしていると、親切にも現地のおばさんが話しかけてきてくれました。

趣味の卓球を通じて日本人の友人がいるらしく、親切に道を教えてくれ、・・と、旅っぽいエピソードが私には起きていたのですが、
隣のワンチャイを見るとそんな話きいちゃいない、なんならおばさんが話しかけていることにも気づいていない、ひとりエピソード外にいました。

ワンチャイは1度来たことがあったので、自分で解決する気でおり、お父さん!この人が教えてくれるって!と話しかけてももう耳がしまわれていて、聞こえないようでした。

マリリンはワンチャイを追いかけ、
けっきょく、同じグループなのに、私だけおばさんに助けてもらい同じとこにたどり着く、みたいなよく分からないグループ崩壊に陥りました。

マカオ行きの船は近々なくなるようですが、とても混んでいて、乗るまでに1時間くらい並びました。

この時すでに17時ごろ。
いまからマカオって・・みたいな気持ちになってきましたが、もうここまで来たんだから、楽しくやろうっと、マリリン。
ワンチャイは、余裕よゆう〜〜、行って帰って楽勝でしょ〜とか言ってる。
何しにいくの?!行って帰るだけじゃないでしょ!!
そもそもマカオて私は興味ないって言ったじゃんよ!

とか言ってしまうともう終わるので、無言になる自分。

つづく。


桜の木の枝ぶりが好きだ。
ひとことで言えば、「筋骨隆々。」
むきむきだ。

まるで凄まじい逆境に鍛えられたような、激しい葛藤の末に生き延びたような、ねじれ、よじれ、波打つような形。

ぶつかり合う筋肉のような、野太い幹。見ているとそのダイナミックさが伝わってきて、すごい!

自然は感じるもので、知識は私にはいらないなぁーと思う。

素人と芸人の違いとは。

母マリリンが、趣味であるフラのソロコンペで優勝した。

発表で2位まで呼ばれたとき、これはひょっとするとひょっとするぞ!!
と思っていたら、ひょっとしたのだった!

人生最後のソロコンペと言っていたから、長年のフラ友達やかつての生徒さんや、私の幼馴染のお母さんもみんな見にきて、なんでだかお母さんのフラ友達と手を握りあって泣いた・・。笑

やったね!良かったね!良かった!あ〜〜良かった!!

と喜びの声があがった。

しかし。

2、3日たって私はハタと気がついた。

だれも言わなかった、あの最高のギャグを!!

『最高最高裁判所!』
最高のギャグ。 - かえってきた⭐️cui cui diary〜 ティータイムにessayを。

あの浅草の芸人さんだったらあの時迷うことなく言っただろう、
「優勝できて〜〜、(せーの)最高!最高!」

いやこれから思い出話しをするときに、最高最高裁判所だね!といくらでも言えるけど、
イムリーに言えるのがきっとプロの芸人と素人の違いなんだな!!

と、思ったのだった。

東京。


股くぐり。
※股くぐりといえば、漢の「韓信の股くぐり」。かつての英雄・韓信でも無名のころに人に罵倒され股をくぐった事くらいあるよ、気にすんな!というやつです

円卓を囲む人を上から見れる不思議。


交差点を見守るイチョウ

よく見てると色んなものが見えてきて面白いですね!

東京旅行気分です。

最高のギャグ。

節分の日に浅草寺に通りかかったところ、
文化芸能人の方たちが豆をまいたあとで、
1人ずつ挨拶をしていた。

浅草の芸人さんが、
「私たちの、『最高最高!』というギャグがあるのでみなさん一緒にお願いします!」
といって、

「今年も○○で〜、(せーの)『最高最高!』」

と言っていた。

しかし、最高といわれると、

母マリリンの渾身のギャグ、

『最高最高裁判所

のほうがしっくりくるのであった。

今年も母の、
さいこーさいこーさいばんしょ
を見守ろうとおもう娘であった。

⭐️最高最高裁判所の使い方⭐️

とにかく何でも、最高だな!と思うことがあったら、最高最高裁判所っ!と言う。

または、聞き流したい話しのときに大げさに、
あ〜さいこうさいこうさいばんしょ❗️
と言う。