かえってきた⭐️cui cui diary〜 ティータイムにessayを。

30代独身OLの日常のB面(尽きないファンタジー)を書いています。

奥出雲パワー⭐️でヘソ浴

島根県、宍戸からローカル線、木次線にのって奥出雲に行った。5月のこと。

奥、とつくとなんかいいな、と思う。奥出雲は古くはたたら場があり、製鉄の技術が栄えた。奥出雲の川からは真鉄という質の良い砂鉄がとれ、男たちは三日三晩たたらをまわし、ムラゲという番長が炎の様子や音から中の状態を読み解き、ケラという鉄の塊を精製する。ケラを割り、その中から取り出される玉鋼(たまはがね:第一級の鉄の塊)から、日本刀が生まれるそうだ。

もののけ姫の影響か、わたしはこのたたらに興味しんしんで、さらに古事記に登場する須佐之男命降臨の地がこの奥出雲の船通山ということを知り、ことさらに神秘的なところだった。

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木次線で宍戸駅を出発し、木次を過ぎたあたりからなんとなく雰囲気がかわって(奥っぽい感じに)、棚田があらわれる。かつては製鉄のために利用した土地は棚田になっており、仁多米の産地だという。

1番はじめに奥出雲にくるきっかけとなったのが、じつはグルメな人に1番美味しいお餅はどこか?と聞いたら奥出雲のまるいしだ、と教わったからなのだ。わたしはお餅が大好き。

棚田を見ながら、これでおいしいお餅ができるんだなぁーと思う。風景はなんだか色濃く、素朴で力強い。自分の生まれに関係なくもう少し原始的な意味で郷愁を感じる場所が人にはあると思う。わたしにとって奥出雲はそういう感じだった。あの田んぼの道を歩いたときは、何かがものすごく自分にしっくりきていて、嬉しくて小走りした。
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出雲横田駅までいく。
駅前のインフォメーションセンターで宿への行き方など確認すると、バスで行くつもりだったのだけどボランティアのおじさんが宿に電話をしてなんと送迎を頼んでくれた。
「東京から〜三名さんおこしなんだけど、あとで迎えにこれない??」と聞いてくれたが、宿も人手がたりず厳しそう。すると後ろから別のおじさんが、あそこのジイさんこないだ倒れたからな〜と言っている。
最初からバスかタクシーのつもりだったから、大丈夫です!ありがとうございます!と言って私たちも遠慮した。

そしてその後駅にオロチ号(木次線トロッコ列車。夏と秋だけ走る)がきた。f:id:ayutann:20150806213529j:image
するとおじさんが、オロチ号きたぞ、ほら、入っていいよ、と言ってホームに入れてくれた。
オロチ号、うらやましかったぁー!
そしておおらかな奥出雲のおじさん。

歩いてたたらと刀剣館にいく。たたらについてしっかり勉強!砂鉄をとかすために大量の木炭を燃やす。そのために番子さんがたたらを踏んで風をおくるのだが、かわり番子、とはこのことらしい。

そしてここで、受付の人にタクシーをお願いしたら、全部出払ってるみたいだから、宿に連絡してみるわ、とぱぱっと電話してしまって、「あぁもしもし、たなべさん?こないだはどうもありがとう、それでいま東京からきた三名さんこちらに来てて、」となってしまった!しつこい客になってしまった〜!

しかし宿の人もなんとか都合をつけて迎えにきてくれた。もうすぐ車くるから、その辺で遊んで待ってて、と言われ、おおらかだなあ〜と楽しくなる。

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お宿は船通山のふもとにある。ここで一晩眠り
奥出雲に浸ろう。

そしてここで一番良かったのは朝のお風呂だ。6時くらいに友達が起きたのでわたしはまだ眠くて目が冗談じゃなくしょぼしょぼしたままお風呂についていった。

そして湯船にぼぉーーとつかっていると、目の前の山の頂きから朝陽がぱぁーー・・とさしてきたのだ。
わぁ〜と友達2人はその空気を吸いまくりに露天のほうに出ていき、わたしはまだ動けずただただ浴槽のヘリに座って陽をあびていた。

ちょうどお腹に太陽があたり、しばらくしていると、汗がでてくると同時に、パキッ!と目覚めた。充電完了!!という感じだった。

あれっ、さっきまでのしょぼしょぼはどこにいったんだろう!と、はっと目覚めた。

あの感じ、なんだか忘れがたい。

奥出雲パワー注入!
そして帰った翌朝、遅れてた生理がぶわぁっときて、身体は自然の一部として色んな影響うけてるなぁとしみじみ思った。

もちろんまるいしのお餅もたべたし、出雲大社にも行った。

またいつか行きたい奥出雲。