かえってきた⭐️cui cui diary〜 ティータイムにessayを。

おもに旅日記、日々の中の新鮮さを保つこと。

北海道テルマエ事情☆

7月に家族で知床に行った。女満別空港からレンタカーで知床まで2時間ほど。オホーツク海にせりだす半島の左側が知床で、右側が羅臼だ。半島の付け根には斜里岳があり、さきっぽのほうに知床連山が連なる。

北海道も最近は知床でさえじりじりと暑く、さすがに海の上や日陰の風はさわやかだったけれど、知床五湖のトレッキングは汗だくだった。

しかしそのせいか、今回一番面白かったのは、お風呂だ。

着いてすぐ知床の峠をこえて羅臼にいき、船にのった。海上でイシイルカ・ミンククジラ・シャチ・ナガスクジラをみることができた。峠を越えるときに少し車に酔ってしまい、すごい弱気で船にのったが、海がおだやかでそしてなぜか船になついてしまったミンククジラのこどもをみていたら、酔いなどふっとんで癒されてしまった。

アドレナリンがでて爽快な気持ちと、ちょっとべたついた感じで、今回ひとつめの温泉、くまの湯にいった。羅臼からすこし行ったところ(峠の手前)にあるくまの湯は、秘湯。

なにも知らずに行くと、どうやら男の人は完全野天風呂で、女性は地元の人がつくった簡易の脱衣所と囲いがある。中に入ると、おばあさんとおばさんが湯船の脇で身体をあらっていた。おばあさんがじろっとこっちをみた。中は湯船のみで、シャワーもなにもない。かけ湯用の小さな桶だけ借りれるようになっている。

お母さんとそそくさと服を脱ぐ。あ、こっちの棚はありんこが登ってるから、こっちに荷物おこう、とかいいながらさっと湯船のほうにいって、お母さんが桶でかけ湯をすると、「そこじゃなくてこっちでやって」とおばあさんに注意される。

なにかルールがあるようで、??とおもいつつ、わたしもかけ湯をする。しかしお湯がめちゃくちゃ熱い!「熱い、熱い」といいながらえいっとお湯にはいると、おばあさんがまた「あんたたち、ちゃんとおしりの穴までしっかり洗ってからはいんだよぅっ」と注意した。なんかあたりが厳しいな、とおもいつつ、でもおばあさんのその洗濯してる泡がお風呂に入っちゃいそうなほうがわたしは気になる・・と思ったりした。

それにしてもものすごく熱くて、ちょっとお湯の中で動くだけでもう「ひぃ〜〜お湯を動かさないで!!!」というかんじだった。2分くらいははいっただろうか・・からすの行水で脱出。もういいや、とそそくさと着替える。

するとむこうでおばあさんがおばさんに、そこまで熱いもんじゃないでしょう?とか言っている。よっぽど慣れてるらしい。

脱衣所では様々な注意事項が書かれていた。

『ここの温泉は昔から地元の人が守ってきた羅臼の宝です。毎日ボランティアの人が掃除をしてくれているので使えます。もし掃除をしているところに遭遇したら一緒に掃除をしてください。その時間がない人はお風呂に入らず立ち去ってください。』

『たとえば半分以上の人が熱いとおもえば水を足せばよいが、一人二人だけが熱いという場合にはそれにあわせなくてよい。』など。

一瞬しか入らなかったけど、びっくりするくらい肌がさらっとして、足のむくみがきれいさっぱりとれてしまった。熱さのせいだろうか、お湯もとってもいいんだと思う。あまりに効能があるので、羅臼の宝というのがうなずける。そしてそれをお金をとらずに、誰にでも提供することの貴重さは、東京ではありえないことだなぁと思った。

そりゃよそ者にはそうそう来てほしくないだろう。あらゆる意味で一瞬で充分な温泉だったが、後日また挑戦したくなった。あのおばあさんにも、あの灼熱湯にも。(しなかったけど。)

 

そして翌日、トレッキングのあとにカムイワッカ湯の滝にいった。ここは温泉が川となって流れているところで、そこを登って行けるのだ。この日も暑かった。トレッキングでも汗だくだったが、湯の滝近くの駐車場でまた汗だくになりながら水着に着替える。

三人で様子をみにいくと、石の斜面に川がながれていて、途中何カ所か小さく滝壺のようになっている。しかしこの石の斜面がよく怪我人でてないな〜という感じのけっこうスリルあるところだった。上から靴下をはいて降りてくるおじさんがいたので、なるほど、と真似をして三人で靴下をはいていったらけっこう簡単に歩けた。

 

そして、滝壺で泳ぐ!安心してください、はいてます!↓水着着てます

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ネイチャー!!

いがいと水着の人は少なく、泳いでいたら知らない人たちにけっこう写真をとられていた・・。ワンチャイはこの上のほうまで登って行っていた。ぬるくて、酸性なのでしぶきが目に入ると染みるけど楽しかった♡

北海道にまみれた瞬間でした♡

 

そして、3つ目にして見事なテルマエは、ホテルの大浴場でした。床や壁がなんと翡翠で出来ており、露天を含めて10種類くらいのお風呂があり、マリリンはその種類の多さとなぜかパウダールームがイギリスのクラシックなソファーなどになっているところから、ものすごく気に入っていました。

 

わたしは露天にしか興味がないのでお風呂は全部入らなかったけど、そこで普通に頭をあらったら、ドライヤーの時に髪の毛がふわっふわになっていてびっくりしました。

「なぜ??シャンプーほとんどつけなかったのに???」お湯?翡翠パワー?

なんでしょう??とりあえず頭が軽やかに。

いやいや、見事なテルマエでございました。