かえってきた⭐️cui cui diary〜 ティータイムにessayを。

30代独身OLの日常のB面(尽きないファンタジー)を書いています。

なぜあんなことを?

わたしは時々その時の勢いで、なんであんなことをしたのだろう〜、ということがあります。

その武勇伝?のひとつをふと思い出しました。

2年前くらいのこと。わたしは転職願望をつのらせ、なんかもっと楽しい仕事をしたい!と思い、

そうだな〜フィンランドフィンランド好きだから、何か、あ、雑貨の買い付けでフィンランドに行くなんてかっこ良すぎる!いいわあ〜と、15秒くらい思索し、iPhoneをたたいて2分後くらいに北欧雑貨買い付けの求人を探し当てていました。

読むと、やる気があれば未経験歓迎、一から教えます、とのこと。その言葉にあぐらをかきしめしめと、さっそく翌日写真をとって履歴書をかいて送りました。しかも、わたしの経歴は雑貨とは無縁なので、いかにフィンランドが好きかという作文「フィンランドとわたし」を添える念のいれよう。

なんか完全に勢いにのってます。

すると数日後携帯に男性から電話がありました。履歴書をみたので面接に来てほしいとのこと。忘れもしない、キリンジのライブに行く直前でした(関係ないけど)。

そして約束の日に、その会社があるという青山のマンションの一室にスーツでむかうわたし。なんか、緊張してきた。。思えば100%勢いできちゃった。。大丈夫かな???ここでようやく不安になる。

事務所に入ると、社長さん(30代後半か40代の男性)がひとりで迎えてくれた。机の資料やら雰囲気をみて、さらに社長さんが自分が独立した経緯を熱く語る様子に、(どうしよう、すいません、完全に場違いです‼︎)と冷や汗ものだった。

社長さんはわたしの経歴をみて、「うちはやる気があればほんとに何も知らなくても全然いい。教えるから。ただいつかは店をもちたい、独立したいと思ってる人に来て欲しいから、あまり雇われる感じじゃないんだ。仲間て感じかな。だから保証もあまりないけど。」
はぁ・・(あたし店だしたいなんて考えたこともないや。。てかなんでここに来てしまったんだろう?)

「川下とか川上てことば知ってる?川下が消費者寄りで川上が原材料よりのことなんだけど、自分は仕事してくうちに、もっとこの川上のほうに関わりたいと思うようになったんだ」

はぁ・・そうなんですか。。
あまりに反応が薄いわたしに、社長さんはぶった斬るでもなく、あまつさえ?あの作文をとりあげてフィンランドに行かれたんですね、と話を広げてくれた。

そうなんです!とそこでようやくわたしも話しができ、しかもアホなことにウクレレ持ってて〜とか、今日もこれからピアノのレッスンでとか雑貨に関係ないことばかり、口をついて止まらなかった。

(なんかもうダメだ!あたしこの仕事する気ないわ‼︎なにしてんだろう‼︎)と本心に気づいてしまった。

すると社長さんもフィンランドの買い付け話しや、実はフィンランドツアーも時々企画しているそうで、良かったらhpみてみてと。

そして最後に、
「なんか太田さん、うちって感じじゃないな。うん。うちよりも、この経歴だったら政府観光局とか、そういうほうがいいんじゃないかな。フィンランド好きなんだったら。あとは、ねぇ、もしかしたらウクレレで歌うとか、そういうことで何かあるかもしれないし。何か別のかたちで、関わるほうがいいんじゃないかな。うちとしても、そのほうがいいと思う。いつもは履歴書返さないんだけど、これそのまま返すから、他のところに使ってください。あとはまぁフィンランドに行くときはどこか案内できるかもしれないし、その時は飯でも食いましょう。」

しまいには私もそうですよね、その通りです。と相づちをうっていた。
な、なんていい人なんだ‼︎

なんていうか、、あの、お話しできて良かったです。貴重なお時間を本当にありがとうございました。と言って去った。

帰り道、赤面!!なんだ、とんだアホじゃないか‼︎向こうにもただの冷やかしになっちゃってるじゃないか‼︎なにやってんだ自分。
・・・・
しかし、若くして独立してやってきた人というのは、どんな相手のことも無下にせず、話をきき、そうやって一つ一つの縁を大切にしてるからこそきっとやって来れたんだなあと尊敬してしまった。

そのあとピアノのレッスンに行って、今日の愚行を先生に話すと爆笑され、「いい、いい。年取ると色んなこと怖くて出来なくなるから。それくらい勢いあっていいよ」と。それで開き直って、翌日から色んなひとに、
「ねぇねぇ、川上と川下って知ってる??」と自慢するのでした。