となったところに、トレーニングウェアをきてジョギング中のおじさんが通りかかったので、
すみせん、ツキヨミの、、なんたら神社(←読めてない)はどこですか?
ときくと、
あぁ、ツキヨミさんな、そこまっすぐ行って3つ目の信号左や。10分くらいや。ほな、気いつけて!
と、笑顔になったとたんに目がキラキラしたおじさんにお礼を言って、あるきだした。
1分くらいして、後ろから何やら声が。
振り返るとおじさんが走ってきて、
間違えた間違えた、あれは倭姫さんや、勘違いしてしまった。月読宮はこっち。
と一緒にあるきだした。
うちもちょうどこっちやから。
と、さすがジョギングしてただけあって、スタスタ〜と歩くのが速い。
ツキヨミさんのあとはどうするの?
そうか、と言いながらずんずん歩くと、大きな公園のような森のような敷地が見えてきて、あ、目的地はあれだなとわかった。
大きな神社の敷地に沿って歩いていると、おじさんが、
と言って、月読宮の入り口についた。
わたしはそこで、口頭で近道を教えてもらうのだと思ったのだけど、
おじさんは、じゃあここで待ってるから、お参りしておいで、と言った。
え〜!すいません!
道案内までしてくれるなんて、おじさんは道開きのかみさま、猿田彦さまじゃ!
しかしやや競歩なおじさんのペースに一生懸命ついていってたため、緊張感がはしる。
月読宮は伊勢神宮内宮とはまたひと味ちがって、なんだか王子様みたいだ。こっちのほうが女の子として包まれるような気持ちになって、ちょっとときめく。(個人的感想です。)鳥のいい声もして、ここ好きだなぁと思う。
そして入り口に戻ると、おじさんが待っていてくれて、
けっこう広いやろ、と言った。
あんなに早歩きできっと少しせっかちなのかなぁと思うと、さぞ待ってる時間が長く感じたんじゃなかろうか、、と少しだけ思った。
そこからまたがしがし歩いて、わたしは途中でマフラーを外し腕まくりをして、遅れをとるまいと着いていった。
そして目の前に猿田彦神社がみえ、
(やっぱりこのおじさんはわたしにとっての猿田彦さまじゃ。なんとなくお顔にもお猿のあいきょうがある。)
と思っていると、道路を渡るための地下道入り口についた。その横にコンビニがあったので、こんなんで何だけどお茶でもおじさんに貰ってもらおうかなぁと思うのもつかの間、
まったくペースを落とさずおじさんが地下道に突入していったので、あぁぁと着いていく。
そして出口をでると、そこから先はおはらい町で、そこを左に行くとおかげ横丁につくから、
じゃっ。
と言って、またスタスタ〜〜と引き返して行ってしまった。
ありがとうございましたぁ‼︎
と言うのに精一杯。
申年に猿田彦おじさんのおかげさまで到着したわたしはまず速攻アイスを食べました。
おじさんにアイスのひとつもご馳走できたらなぁ。
(そしてアイスのあとの松坂牛串焼きも沁み渡りました。)