かえってきた⭐️cui cui diary〜 ティータイムにessayを。

おもに旅日記、日々の中の新鮮さを保つこと。

NIYODO

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しゃがんで水の中をじっとみると、小さなエビみたいな虫みたいな生き物が、ピュンピュン泳いでいた。

靴下を脱いで足だけちょっと浸かって、冷たいのですぐに平たい石の上に足をペタペタさせて温めた。石はほんのり温かくて、足は乾いてさらさらした。

みると、周りは平たい石だらけ。
ふと、足元のグレーの平たい石にちょこんと乗っている、紫の石に気がついた。キャンディくらいの大きさで、どうしてこんな風にちょこんと乗っているんだろうこの石、と思った。

長い長い川を水に運ばれてくるうちに、転がり削られ丸くなり、何かがあっていまはここに転がる石たち。そんでもってこの紫の石にはまたべつの何かがあって、いつからかこの石の上に乗っている。

誰かが置いたのかな?(ねぇねぇ。)と存在をアピールされたような気持ちになって、左手にとる。う〜ん、特別綺麗てわけじゃないけど、なんか目が合ってしまった感じ。もって帰る?思い出に?でも部屋に置いたらただの石になっちゃいそう。

しばらく左手のなかであたたまる石。今までどんなことがあったのかな?
しばし時を一緒にすごして、1度川の水で洗って、また見つめる。

うん、置いていこう!
なんとなく、また違うところの平たい石の上にちょこんと置いた。

いまここにこの石がある理由はわたしが置いたから。
これを誰か見つける人がいるかな?おや?と思う人がいるかなぁ。

いまどうしているかな。

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高知の仁淀川(によどがわ)。この旅行は、1年に1度あるかないかの、洋服コーディネートミスをしてしまったことが悔やまれました。