木の語ること

ある一本のイチョウに呼ばれた気がした。
木肌をながめ、触れて、風を感じて、葉の音をきいて、頭を空っぽに。
触れているとだんだん木のことがよく見えてくる。その形に、歴史が現れているきがする。
木の枝のところから、下に垂れ下がるように伸びるところがある。あれはなんだろう。
そしてふと、お腹くらいのところにも、小さなこぶのようなものがある事に気付いた。

それにそっと触れてみた。
じんわり触れてみると、その木の言いたいこと(個性みたいなもの)に触れたきがした。
ここに歴史あり、と。胸がふるえてしまった。
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1番大きなイチョウの木は、その枝葉の下に入ると、まさに木の懐にはいったようで、包まれる。もうそれだけで、説得力がある。
折れたり燃えたりしたこともある、でもそれだけでは木は死なないんだよ。地中の根に、そして世界中で繋がって生きているからだよ。

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(この枝から伸びる不思議なもの。調べると、乳と呼ばれており、個体によって出る木と出ない木がある。そしてここから枝葉にも根にも変化していけることが確認されているそうだ。
イチョウは古い時代の植物の特徴を未だ残しているところがあって、担根体(たんこんたい)という得意な器官の名残りだと考えられるがまだ結論には至っていないという。)