引っ越してもうすぐ2ヶ月になる。
1ヶ月たったくらいから急にいろんなことに慣れてきた。
お家も使い勝手よく、そして居心地がよい。
ワンルームディスコなので、初めはひたすらせまいな〜〜と思っていたけど、
掃除が簡単だから管理も簡単。いつもきれいでいられるし、良い面がどんどん見えてきた、
近所の散策にお店開拓、新しい習い事、ちょっとした旅行などしているうちに
生活になじんで気持ちも変わり、
引っ越す前のことは去年ぐらいのことに思える。
慣れてきたところで、変えたいことも出てきた。
今回はささっと引っ越したので、足りない家具はとりあえずイケアで取りそろえた。
だいたい満足しているけど、味家のなさが、だんだん体にあわなくなってきたのを感じる。
私はイケアで、屋外用のパラソルがさせて折りたためる丸いテーブルを買って、
赤いギンガムチェックの布をかけて、「ビストロ風!」と言って気に入っていたのだけど、
なんとな〜くその簡易なテーブルの足下からのぞく味気なさが、
なんともいえず落ち着かなくなってきた。
最初は「ゲストハウスみたいだな〜〜airbnbでこんな部屋だったら楽しい!」
などと思ってテンションがあがっていたところ、
やっぱりゲストハウスは簡易でよくても、長く居ると少々の味気なさが安らぎを奪うような気がするのだ。大げさだけど。
そんな感じに体にあわないものを感じだしたところ。
そこで折良く、待望のものが届いた。
友人のお母さんが引っ越しお祝いにと焼いてくれた、お皿セットです。
友人のおうちに遊びにいくたびに、なんだかユニークで味のある、
あたたかみのあるお皿がいくつかあって、聞くとお母さんが焼いたもの、
ということなので、いつか私も自分の生活をするようになったら、
焼いてもらいたいな〜と思っていたので、お願いしていたのだった。
私はモノがこんなに生活にあたたかみを与える力があることを初めて知った。
大げさだけど(2回目。)。
それほど「味気」のもつ安らぎ、彩り、エネルギーは大きい。
長い目でみれば健康に影響するレベルの気がする。
味気ってなんだろう?それは「大事にされた感」のような気がする。
作る過程やこれまで辿った時間で大事にされてきたものは、誇らしげで優しさがあって、きっと幸せそうなんだろう。
大事にされたモノが放つエネルギーは、ぬくもりを感じさせるなぁと思った。
人やペットと同じだ。
そんなことを考えつつ、今は木のテーブルがほしい。
もう少しほっこりしたい。
そして次はどこに住もうかなと反対のことを考えたりして、
いろんなとこに住んでみたい、そんな欲も捨てられない。