かえってきた⭐️cui cui diary〜 ティータイムにessayを。

おもに旅日記、日々の中の新鮮さを保つこと。

南仏の夏休み〜ニースでロストバゲッジ編〜

友人夫婦が、今年の春からニースに3年間住むことになり、9月の終わりに遊びに行きました。
引越しのゴタゴタがおわり、家具も揃い、ようやく生活が整ったとのことで、夏休みの終わりを一緒に過ごすことができた。

イギリス、アイスランドに続き、今年の待ち合わせ場所はニースに。
彼女だからどこでも安心して会いにいくし、私だからどこに居ても来てくれるだろう、というコンビネーションになりつつある。

彼女は調べるのが得意。私はその場で決めたり、行き当たりばったりが得意。そして冒険したいとこと慎重になりたいとこが似てる。そんなとこも良いのかもしれない。

飛行機はKLMでアムステルダム乗り換え、ニースまで15時間ほど。
アムステルダム乗り換えは3度目なので安心だった。






乗り換えの時、オランダの人たちの背の高さにびっくり。そして男性は顔立ちも整ってかっこいい。眺めていたい!そして必ず「コンニチワ」と声をかけてくれる親日的な雰囲気。乗り換え時の手荷物チェックでペットボトルは没収かと思いきや、検査機を指して「new technology」と言い、没収されず。テクノロジー万歳!(?)

掲示板に自分の乗る次の便が表示されていないといつもドキっとするけど、聞けば教えてくれる。

早めにゲートに行くと、ニース行きの便は30分ほど遅れると分かった。
なんとか時間をつぶして小さい飛行機に乗り込む。CAの男性は、カフェのギャルソンのようなカッコ良さ。
すっごいテンションの高いロシアの団体さんがいて、無事ニースに着陸した瞬間には、「メリークリスマス!!」と叫んでいた。

ニースに到着。現地時間、19時ごろ。

wifiを繋ぐと、友達がロビーですでに待っていると分かった。手荷物を待つ。
あのテンションの高いロシア人のひとりが、荷物に混じってレーンに乗って回ってきたのには驚いた。はしゃぎ過ぎ!
そして、待てど暮らせど私のスーツケースは出て来なかった。
あのロシアの団体さんもいなくなり、同じ飛行機だった人たちは去り、いまやレーンの横には私と、車椅子のお婆さんが1人。

お婆さんの横には空港のスタッフがついて、お婆さんが銀色の立派な杖で指し示す荷物を、スタッフがレーンから降ろしていた。

「あの〜、荷物はこれで全部ですか?私のがまだ来ないんです。」というと、あそこのインフォメーションカウンターに行って、と教えてくれたので、そちらに行く。

すみません、というと、「はい、マダム。」と言われ、(良かったちゃんとマダムと言われた。。)と思う。

私の荷物が出てきません、と言って預けた荷物のバーコードを渡すと、「調べますね。・・まだアムステルダムにあるようです。こちらに来てください。」と言われ、機械の前へ。私の情報(ロストバゲッジ)が登録される。
乗り継ぎの時に積み忘れられたようである。

どっか違う国に飛んでいったわけではなかったから良かったけど、なぜ??!
「次のフライトで運ばれます。」
「次のフライトはいつですか?」
「分かりません。今夜かもしれないし、明日かもしれません。」
なぜ??なぜ分からないの?20時くらいにもアムステルダム→ニース行きの便あるんだから、それに乗せてよ!明日とか言わないで。

と、思いつつ、スーツケースの色は?とか、日本の住所とか、滞在先の住所、電話番号など聞かれる。見つかったら配送するから、と。
友達に電話すると、フランスの配送はアテにならないから、空港に取りに行ったほうがいい、とのこと。

私は空港に取りに来ます、と伝えると、ロストバゲッジの問い合わせ番号と、カスタマーセンターの電話番号を渡され、届いたら電話するし、何かあったらここに電話してくれ、と言われた。

このカスタマーセンターは何時から電話が通じるのか?ときくと、「分からない。8時くらいじゃないか。」と言った。なぜ?なぜ分からないの??

と思いながら、とにかく次の20時の便に乗せてきてくれ!と思い、今できることはないのと、とりあえずは友人がいるので何とかなるだろうと思い、ゲートをでた。最後にスタッフは申し訳程度の、ポーチをひとつくれた。

いやいやいや参ったね〜〜と、言いつつも、とりあえず再会は嬉しい。

空港からバスで海岸沿いにでる。
新市街でバスを降りる。
まっすぐな海岸沿いの道。あぁ、ニース!!
映画で見たようなところだ。もうシーズンの終わりだけど、まだ少し音楽はかかり、踊る人たちがいる。
月が海を照らす。閉じられたパラソル。カジノの灯り、はしゃぐ人たち、広い白い道、薄着の人々。




どこのレストランも賑わっていた。
友人宅は新市街にある。

お家につくと、友達らしさ溢れる空間にほっとして、そしてスープやサラダやご飯を作って待っていてくれた。
あぁ、楽しい嬉しい。疲れなんか消えた。
私も今回のお土産を披露したかったけど、それはスーツケースの中。

お家は白い石?タイル?の床で、ぺたぺたあるくのが気持ちいい。さわやかで気持ちいいけど、イギリスほど乾燥もしてない。

お家を色々見せてもらい、ご近所さんの話しなど色々きいてほっこりして、空港でもらったポーチを開けてみると、透けるほど薄い白のTシャツと歯ブラシとカミソリと石鹸が入っていた。
パンツと靴下も入れてほしい。

最低限はリュックにあるので、あとは友達にかりて、気楽な気持ちで寝た。

たぶん明日には出てくると思うなぁ、と思いながら。