かえってきた⭐️cui cui diary〜 ティータイムにessayを。

おもに旅日記、日々の中の新鮮さを保つこと。

南仏の夏休み〜ニースでロストバゲッジ 朝編〜

朝目覚めて時計をみると、6時くらいだった。
可愛くしつらえてくれた客室で目覚めたとき、まるでairb&bにいるようだった。昨夜は、真っ白いシーツのソファベットにおかれた友達の愛するマナティのぬいぐるみとともに眠り、目覚めて机の上をみると、ウェルカム!というメッセージとwifiのパスワードが書いてあるのに気づいた。

部屋の中はまだ暗くて、シャッターを半分開けてみると、外は不思議なオレンジ色に染まっていた。
まだ街灯もついていて、南国ぽい植物のはえる花壇の脇を、猫が歩いていた。

さて、荷物どうなるかな。
色々考えていると、交渉事が得意な母マリリンならどうしたかな、とか思い出す。
昨日空港で私は努めて冷静に、必要な事だけ確認して出て来た。英語もそんな得意じゃないから、必要なことを確認するのに精一杯。
もしマリリンなら、、困った!という気持ちも伝えて、スタッフに顔と名前を覚えてもらうくらいのコミュニケーションはとったんじゃないか?(そうすると、後々色んなことがスムーズに展開し始める場面をたくさん見てきた。)

何聞いても「分からない」というスタッフ。決して意地悪さは感じなかったけど、そこまでしか対応してくれないの??日本なら仕事出来ない人だよ、という感じだった。

しかも、私たちは明日の夕方、ニースからトゥールーズへ移動するため、今日か明日にはどうしても受け取りたい。それは伝えるべきだったかなぁ!

ネットで昨日渡された問い合わせ番号で状況を確認するも、まだ荷物は到着していない、というステータスだった。

うむ。とりあえず、後でもっかい空港いってみよう。と心をきめる。

もう眠れなさそうだったので、おきてリビングに出て、外を眺めていると、友達が起きてきた。

お団子頭に、丸いメガネにキャミワンピみたいな、寝起きの姿が可愛いすぎて思わず写真をとる。朝ごはんの支度をしてくれてる姿も盗撮する。笑

だんだんと外が明るくなってきて、思いついた。
「ねぇねぇ、朝ごはんもってさ、海にお散歩に行こうよ!」
となって、旦那さんも起きてきたので、
わいわいと準備して、歩いて5分の海へと向かった。

旅の計画をしていた時、友達が、
ニースでは朝日がみれて、バスクのサンジャンドリュズでは夕日が見れるはず、と言っていたので、楽しみにしていた朝日。

気持ちいい。少し寒いけど、シートをひいて、暖かいお茶を飲んで。いつも友達はたくさんのティーパックをストックしてて、選ぶのも楽しい。pukkaのお茶を飲んだ。昨日の夜ごはんの残りと、スーパーで買ったヨーグルトと、チーズと。




太陽が出てきた。

すごくいい天気。心が広がる。

しばらく波を眺めていると、玉砂利がコロコロいう音がいいんだよね〜と旦那さんが呟く。
そして友達が、あっなんか急に波が小さくなった、潮の流れが変わったのかな、、と言って、ほんとだほんとだ、と波の移り変わりにしばし夢中になった。

泳いでいる人たちがいたので水を触ってみると、冷たい。よく泳げるなぁ〜〜と思いながら足元をみてると、玉砂利に混じって小さな青や緑の丸いガラスのカケラがきらきらしていた。

ガラス拾いに夢中になる二人。

さて、そうこうしてるうちに8時なので、家にもどる。




戻る途中、信号待ちしていると、お花屋さんの前でチャリにのった男性が何やら話しかけてきた。
どうやら、ここで止まっていたら、お花屋さんからふわっといい香りがして、とても良かった!感じないかい?花の香りを、ということを言っていた。
おぉ!分かる分かる!
そんなこと、日本では(私は)見ず知らずの人と共有しようとしないので、コミュニケーションのフランクさに驚き新鮮だった。

とってもいい朝のお散歩だった。

家についてコールセンターに旦那さんが電話を
してくれたが、繋がらなかったので、やはり空港に行くことにして、出発した。

日がのぼると、とたんに暑くなってきた。空港までのバスを待っているとき、犬の散歩をする人をたくさん見たが、足でちょっと蹴って犬を移動させたり、なんか扱いが雑。友達いわく、こちらの人たちは犬を日本のペットのように家族のようには扱わないみたいだ、という。
文化の違いだ、、と感じた。なんとなく犬たちの顔も野性味のある顔かも??

バスに乗ると、まだ冷房がついてなく、だんだんと汗ばんできた。1枚脱ぎ、それでも暑かった。みると汗だくのお婆さんが汗を拭っていたが、たまらず席をたち、運転手さんに何か伝えている。
その後すぐに冷房がはいり、はぁ〜〜助かったぁ、とほっとした。お婆さんと目があってなんか通じたので、「メルシー!」と伝えた。
初メルシー in フランスの瞬間だった。

空港について、昨日のインフォメーションカウンターに行く。男性もひとり一緒になり、あなたも荷物ないの?と聞くと、妻の荷物だけが届かなかったんだ、すごいストレスだよ、と言った。
KLM?と聞くと、どうやら同じ飛行機だったようだ。
「今朝電話がきたからとりに来たんだよ。」
と言った。
電話・・私、来てない。
とちょっと凹む。
けど、なんかもう届いてる気がするんだよなぁ。でも、、電話、来てない。

先にその男性が部屋の奥の小部屋に通され、スーツケースをひいて出て来た。
そしてグッドラック!とウィンクをして去っていった。

・・いいなぁー!!!

次は私の番。3人でカウンターにすわる。
「どうされましたか?」
「昨日荷物が届かなくて、また確認にきました。私のレファレンス番号はこれです。」
「確認します。・・まだ届いていません。」
「いつ届きますか。とても困ります。私は明日トゥールーズにいくので、今日か明日の朝には受け取りたいんです。」
「届いたら連絡しますが、念のためトゥールーズの滞在先の住所を教えてください。」

・・・困る!トゥールーズにだって2日しかいないし、そんなピンポイントで配送できるはずない。

「どうしても今日か明日の朝に受け取りたいんですが。。」
「念のためです。トゥールーズの滞在先を教えてください。」
すると友達の旦那さんが、「本当にまだ荷物は届いていないんですよね?」ときくと、
「だと思いますが、どうぞあちらの小部屋も確認してください。」
と言った。

絶対あそこにある気がする!最初からそれを言ってくれ!待ってました!!
とばかり、小部屋に駆け込むと、やっぱりそこに、私のスーツケースはあった。

「あった〜〜!!!あったよ!!」

歓喜した。やっぱり!!そんなこったろうと思ったよ!!
もう気分は無敵だ。

なんでステータスがすぐに反映されないのか?スタッフもいま引き取り手のない荷物と、問い合わせ情報を付き合わせないのか?
謎!
でも、おとなしく待たなくて本当に良かった!!
「念のため」なんかに付き合わなくて良かった。

心底ほっとして、朝9時半ごろ、空港を後にした。

バスの中で旦那さんが、「すごいよあゆたん、旅程に一切影響ない。」と言った。

ほんまや!!

この日は午前中、旧市街を散策する予定だった。問題なし!

バスの中で、KLMからのメールが届いた。
「手荷物紛失について申し訳ありません。届いたらすぐにご連絡します。」

もう受け取りましたから!!

問題は解決し、問題の間も2人のおかげで素晴らしい時間を過ごし、全く何の影響もない、旅の思い出のネタが出来て経験値アップ⤴️となった。



続く。