かえってきた⭐️cui cui diary〜 ティータイムにessayを。

おもに旅日記、日々の中の新鮮さを保つこと。

西仏の夏休み〜ルルドからバスク地方へ〜

(だからもう冬だって!!(><)
年内に書き終わりたいところです。)

9月末某日。

翌日はまぶしいほどの晴れ。




ポー川は変わらず水量豊かに流れ、どこから流れてきたのか大きな倒木が横たわり、川の真ん中で水の流れに耐えている。

まずは今朝も大聖堂に向かい、お水をすこしだけ頂き、お土産にも汲ませていただいた。水はまろやかな軟水で、美味しい。せっかくなので全身を洗われるような気持ちで飲んだ。イマジネーションは作用するのである。爽やかな心持ち。

昨日かいた絵はがきも投函した。切手は教会敷地内の売店でベルナデッタさんの顔写真のデザインのものを買い、ついでに置物やらキャンドルやら、充実したグッズにお財布もゆるんでしまった。(ハガキは20日後くらいに日本に届いた。)

ウィスキーの小瓶のような入れ物で、気にいった。

いよいよ今日はバスクへと向かう。
奇跡の泉から遠ざかり、ルルド湖の見渡せるレストランでランチをした。

オレンジソースで食べる鴨肉が美味しかった!

ルルドで1番美味しいお店なんじゃないかと思ったので、珍しくリンクなど貼ってみる。
ちなみに夜は予約がとれなかったので、ランチを狙ってきてみて正解だった。ここは美味しい。
https://www.tripadvisor.com/Restaurant_Review-g187171-d3411120-Reviews-L_Embarcadere-Lourdes_Hautes_Pyrenees_Occitanie.html

さて、お昼すぎから西へひたすら走る。ほんとに運転してもらえるってありがたい。トウモロコシ畑ののどかな風景が車窓を過ぎて行く。
BGMにシュミットをかけさせてもらった。はじめてシュミットの曲を聴いてから、いつもこういう陽だまりののどかな景色が感じられていたので、念願叶った瞬間だった。

遠くには大きな山並みがみえはじめ、ピレネー山脈だろうか、ひとつとても気になる形の山があった。

遠くてうまく映らないけれど、何かすごく惹かれるものがある。どことなくクレーターぽいから?アイスランドでクレーターを見たときとってもトキめいた。何でかわからないけど月面のようなあの形にトキめくもので、そのトキメキと同じものを感じたのか、よく分からないけど興味をひかれるあの山。ひときわ映えて見えたので、記憶にとどめておいた。

ぽつぽつと家やお店がみえはじめ、車は街中に入っていく。
夕方日没前にはサン=ジャン=ド=リュズへ着いた。

ルルドとはまた違う世界の、海辺のリゾート。
この辺りをバスク地方と言い、スペインとフランスにまたがる幾つもの村の総称で、スペインバスク、フランスバスク、と区別されたりする。ここはフランスバスクだ。
バスク語があり、文化的にも独立した特色をもつ地方で、有名なバスク人といえば、フランシスコ・ザビエルだそうだ。

80年代に司馬遼太郎が「街道をゆく」でバスクについて書いており、日本でも脚光を浴びたという。




空気は冷たいのだけれど思い切り晴れている。海辺の開放的な雰囲気、白いたてもの、砂浜、強い光。




ピンクの立派なグランドホテルの裏はもう海で、私達はそのとなりのゲストハウスのお部屋に泊まった。グレゴリーという管理会社の人?は待ち合わせ時間に遅れることなく現れ、鍵を開けてくれた。3LDK(3ベッドルーム3バスルーム)の豪華なお部屋だった。

ここバスクは美食の街としても有名で、夕食はレストランが並ぶエリアで、初スペイン料理・パエリアを食べた。美味しかった!




ここでも夏木マリのような美人の店員さんが対応してくれた。シルブプレとか、ジュブトへ、(注文するときのフレーズらしい。)とか、片言のフランス語を駆使していたら、
「はいはい○○ね、ん??あぁ!ジュブトへって言ったのね、○○かと思っちゃたわ!ごめんごめん!」と、フランス語なのになぜか言ってることが分かってしまった。

日本人は珍しいのか、他のお客さんたちも片言の日本語で話しかけてくれたり、気さくで嬉しかった。フランスって、もっと冷たい国だと思っていたのに。田舎だからかな?アジア人が少なかったので、珍しいのかもしれない。


タイルもスペイン風。

ザ・観光地のニースから、閉鎖的なルルド、そして穏やかで開放的なバスクにきて、かなり心地よい街だと思った。落ち着いた年配の人の多いリゾート地だ。


ひとり一部屋ずつ贅沢に使って、今日は早めに寝た。