かえってきた⭐️cui cui diary〜 ティータイムにessayを。

おもに旅日記、日々の中の新鮮さを保つこと。

霧島の夏休み。その2

翌朝は霧島神宮から。朝から暑くて死ぬ!参拝だけで汗だくのぬるぬる。しかし神社は神秘的だった。

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御神木の枝の一部が、まるで烏帽子をかぶり手を合わせる神主のようだと、タクシーの運転手さんが教えてくれた。そういうのにあまり期待してなかったけど、うっちゃんの写真をみて「なるほど〜!」とおもった。自然の成す偶然は面白いなぁ。そして神宮の脇の森を下っていくと、霧島七不思議(風穴とか亀のような岩とか)があった。
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七不思議のひとつ、一年のうちで夏の数ヶ月しか流れないという川(名前忘れた!!)を見つけた。ものすごく透きとおって、そしてなんともいえず涼やかだ。ここだけ水のおかげで気温がちがう。透明な水の中の水草は風にそよいでいるよう。トンボが飛び回る。手を浸して涼んでいると、地元の人が「水は飲めるよ〜」と教えてくれたので、飲んでみた。硬水かな?冷たくて美味しい!霧島のオアシスだった。こういうのが、東京にいたらできない贅沢だなぁ。すごく気持ちが良かったのでしばしここで涼んだ。
そのあと神宮前のロータリーにあるお菓子屋さん「蒸気屋」で、カルカンやら水羊羹やらをどっさり買い込む。ところでわたしはカルカンというお菓子をはじめて知った。
前の晩にうっちゃんが「カルカンが有名だよね」と言ったときは、「え?猫まっしぐら?」というレベルだったけれど、蒸気屋さんでカルカンは山芋で出来ていると知り、味見をするとほんとに山芋の風味がしたのですっかり好きになってしまった。
 
その後はタクシーで高千穂河原へ。(この時の運転手さんに後で大変お世話になる。)
高千穂河原には、かつての霧島神宮の跡がある。現在の霧島神宮は火山の噴火後に移されたもので、もともとの社殿は高千穂峰を拝む場所にあるのだった。
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今も、鳥居と祭壇は残る。下の霧島神宮とは格段に涼しく、神秘的。
そして霧島神宮が祀る高千穂峰の頂上には、天孫降臨の伝説と、その証のような「天逆鉾(あまのさかほこ)」という剣が突き立てられているのである。
あ「うっちゃん、アメノ、サカ・・ホコ?ていつからあるのか分からないんだって。昔々、山の修行僧が人類ではじめて高千穂峯に登頂した、と思ったとき、たどり着いた山頂にはすでに剣が刺さっていたんですって!いったい何なのかしらそのアメノ・・サ、サカボ、、サカホコ?今あるのはレプリカかな?でも本物刺さっててほしいな〜。しかも坂本龍馬はそのア、アメノ・・サカボ、サカホコ?を引っこ抜いたことあるらしいよ!」
う「う〜〜ん、なんかあゆに馴染まないんだね『アメノサカボコ』って。(すっと言えてないねぇさっきから。)」
と、不思議すぎてなぜかいつもうまく言えない『アメノサカボコ』。神話には『アメノヌボコ』というのもあるから、混同してしまうのである。
 
さて、高千穂河原からはノープランだったので、とりあえずまたタクシーを呼ぶことにした。
つづく。