かえってきた⭐️cui cui diary〜 ティータイムにessayを。

おもに旅日記、日々の中の新鮮さを保つこと。

続・諏訪ノ記

諏訪ノ記
ふりかえれば、マイブーム旅の第一回は諏訪。あのときは下社へ。

縁あって今年はok farm(農場)のみなさまと、八ヶ岳ロッジで忘年会のあと、諏訪大社上社へいった。

諏訪の大太鼓
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ケヤキは樹皮に波紋のような模様が。相当な老木である。
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諏訪大社上社は出雲からきた神様をおまつりしていて、入り口の回廊脇に、じつはひっそりとその父である出雲の大国主神をおまつりする祠がある。
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この本宮と、神長官守屋氏資料館、そして前宮とをまわると、諏訪の歴史がみえてきてかなり面白かった。勝手に「諏訪三部作」と名付けた。

中途半端にしか書けないが簡単に記憶したことを説明すると、諏訪大社ができるまえ、このあたりは守矢山の神さまを信仰する守矢氏(守屋とか漏矢とか様々な表記があるらしい)という一族がおさめていた。そこに出雲から建御名方神大国主神の息子)がやってきて、ここを治めると言った。戦いの結果、建御名方神が勝ち諏訪明神となり、守屋氏は代々諏訪大社につかえる神官の長である神長官を務めることとなったという。

守矢氏資料館にいくと、守矢氏が信仰していた「ミシャグチ」という神さまをそっとまつる祠がある。そして祠の遠くむこうにはその神様がいるという守矢山が見える。守矢一族は狩猟をする生活をしており、一方で諏訪明神は農耕の神様である。
そのため守矢氏を尊重してか、諏訪大社での豊穣を祈願する祭りには鹿13頭を供える習わしがあるという。(いまは剥製を飾る。)そして毎年この13頭のうちの1頭だけ必ず耳が裂けている鹿がいる、というのが諏訪七不思議のひとつと言われているらしい。
耳が裂けた(ちょっとね。)鹿の剥製は資料館にあります。

資料館は本宮と前宮の間にあり、以前守矢氏が治めていたあたりが前宮とされているのだとか。

そしてこのような歴史とは関係なく、1200年ものあいだ続けられてきた、奇祭といわれる諏訪の御柱祭

いよいよ来年だそうです。