かえってきた⭐️cui cui diary〜 ティータイムにessayを。

おもに旅日記、日々の中の新鮮さを保つこと。

暑さとのたたかい、終止符は戸隠で。

今年も暑かったですね。
暑くて、青い服しか着られませんでした。

夏バテしていたけれど、長野の戸隠にいって、貧血でふらふらしながら、奥社への杉木立の参道を歩いた。片道一時間くらいかけて。


参道の両側には山の冷たい水がながれ、触れると気持ちいい。でもだんだん登りが激しくなり、ようやく奥社に辿りつくと汗だく、手のひらは熱く、身体中から熱を発散していた。というか、身体に発散しきれない熱がたまっているような。排熱システムのスイッチが入ってない。

この日まで体調が悪すぎて、光とか香りとか音とかにあまり心が動かず、奥社の様子も心うつものではなかった。
ふらふらと、お参りする気力も湧かず、
汗だくで奥社と九頭龍社の間のベンチに座っていたら、背中に風が吹いてきた。

山の風が、涼しく涼しく、吹きつけてきた。ただただ風に吹かれた。洗われるように。

それで、山を降りたときには、身体が「大丈夫」になっていた。ようやく熱発散のスイッチが入ったような、システムが回りだしたような、安心感を得ていた。

これでようやく私の身体は夏に適応したのだった。



戸隠ではほかに中社、宝光社、火之御子社をあわせて五社からなり、とくに宝光社の彫刻の美しさに感動しました。彩色のない素木(?)に龍、鳳凰麒麟、像、雲、波、と絢爛豪華なモチーフが溢れていました。
見惚れて写真を撮り忘れてしまった。

夜は、竜王に宿泊。近くに雲海の見れるソラテラスがある。ロープウェイでひとっとび。
山の上は星が落ちてきそうな新海誠ワールド。


岩の上に寝転がって、涼しいかぜに身体を冷まして、流れ星をみた。