お茶のお稽古で、
お湯が沸いたときのお釜の音を、「松風」と言うことを知った。
ー閑坐聴松風ー
閑坐して松風を聴く、心静かに座っていると松に吹く風の音が聴こえてくる。
心を鎮め自然の一部になる感覚が、
茶室での在り方と、禅的な在り方に共通するとして、お茶室の軸にかけられた言葉です
松風、という言葉をきくと、
私は伊勢の二見浦の景色を思い出される。
穏やかな伊勢湾に沿って並ぶ松林。
あの眺めは、物言わず受け止めてくれるような穏やかさで、心を開きたくなる美しい光景だった。
松風と聴いて思い出される心象風景になっている。
またあの景色を眺めに行きたい。