たくおんのピアノとか、
東山魁夷の絵とか、
時々すごく自分が芸術の美しさに救われることがある。ほっとして心が温かくなって、満たされたりする。それはどんなコミュニケーションにも勝るものだったりする。
また生きていける、、って思ったりする。
それって何だろうって思うけど、1番救われるのは、
その美しさにうそがない、ってところだと思う。
社会に出ればほんとに色んな人がいるから、
口ではいいこと言っても本音は違うんだろうなとか、少し悪意が混じってるなとか、
悪いひとじゃないけどバカにされてる気がするとか、みんな色んな混じり気があって、
もちろん私もなんだろうけど、
それを体感でいちいち感じてしまうから、
疲れるし傷つくし嫌な気持ちになっている。
私は一応自分の信条って、はっきりは言えないけどある。逸脱することもそりゃあるけど、なるべく良い人でありたいって思ったりする。
良い人というか、
自分の良心にしたがって、自分が罪悪感を持たないようにいたい、ということだ。
でも世の中にはまったく違う考えの人もたくさんいて、時には自分が信じられないくらい小さく無力に思ったりする。味方がいない、という気持ち。
自分の良心が通じないと、自分の良いところが少しもだせない、それは心が擦り減る。
じわじわ疲れのようなダメージが蓄積する。
そんな時に、芸術に救われる。
嘘のない綺麗な音色から、嘘のない優しさ、心を感じる。
陽の光のように、木々の香りのように、自然の姿のように。
それで私は正気を取り戻して、自分を取り戻すような感覚を覚える。
しばしそこで、安まることが出来る。
人の幸せと平和を願う人が、心で共振し合う、芸術の響き。
それが私を生かしてくれる。