駅の向かいのホームで、今にも泣きそうな顔をしたスーツ姿のおじさんがいて、大丈夫かなぁなんて思った。
おじさんは色々考えをめぐらせながら、ぐっと悲しみが込み上げてきて少し顔を歪めて右手で顔をぬぐって息を吐いて、耐えるような顔をした。
なんだか可哀想で、みんな生きてれば色々苦労はあるよなぁ、と漠然と思って、悪い人にはみえないそのおじさんの幸せを祈ってしまった。
元気出してね、、と思ってしまった。
ホームの1番前にいたから、ちょっと心配だったのだ。
そしてふと不思議に思った。
こんな風に、
そんな時にまったく見ず知らずの人が自分を気にかけてくれることもあるものだ。
自分が向こうの立場だったら、そんな事思わないだろうけど、世の中にはこんなこともあるものだ。
祈りがあるかないか、
それだけで何か違うと思うのだ。
天皇陛下が毎日国民のために祈られているように。