かえってきた⭐️cui cui diary〜 ティータイムにessayを。

おもに旅日記、日々の中の新鮮さを保つこと。

極品肉桂❤️


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みなさん、こんにちは。
シリーズ中国茶、のお時間です。(続くのか?)

夏の終わりをむかえ、金木犀の甘い香りが街に立ち込めていますね。
わたしは香りが好きなもので、お茶を飲むのもとても好きです。

ところで今、BSプレミアムの「瑯琊傍(ろうやぼう)〜麒麟の才子、風雲おこす〜」という中国宮廷ドラマに我が家はどハマりしています。
架空の時代の、中国宮廷内の復讐劇なのですが、じつに美男美女揃いで素晴らしく、そしてなんとも理論的にスマートに粛々と、麒麟の才子が宮廷の権力争いに風雲を起こしてゆきます。
そして才子の暮らしぶり(お家やお庭や調度品や服飾品)もとても素敵なのです。

というわけで、そういうアンテナが立っている時には素敵なお茶屋さんなども見つけてしまうものです。

中目黒の『岩茶房』へ、母マリリンと中国茶を堪能にゆきました。
岩茶とは、中国雲南省武夷山と呼ばれる奇峰奇岩に生えるお茶の葉を、中国人間国宝の方が伝統的な技法で精製したお茶とのことで、岩茶房では毎年中国でこの人間国宝の方から直接買い付けたじつにたくさんの種類の岩茶がいただけます。

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お店には手作りのジャージャー麺、豚まん野菜まんあんまんなどもあり、家庭の味のようですごく美味しい!かなり好みです。

その後、無数の種類のお茶からひとつ選ぶのはかなり迷いましたが、(熟成ものはもはや宝だそうです。)

わたしは、このキンモクセイが香る季節に一番美味しいと噂の
『極品肉桂』
を選びました。

マリリンは、高貴な香りから日常でできる最高の贅沢、と記された
『白鳥冠』
を選択。

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飲み比べをしました。一口味わい、二口目に一番ふわっと香りが口の中に広がります。
極品肉桂は、
花やかな甘い香り、口の中全体に香り広がる、かわいらしい、渋みは舌先にのこるかんじ
白鳥冠は、
深い香りと味わい、舌の真ん中にひびく、周りはふわっとして軸がある
渋みも深みあるかんじで舌全体にひろがる
皇后さまのような落ち着いた深みのある雰囲気です。
(あくまで個人的な感想です)

この小さな器で飲むことに意味があることに、マリリンがしみじみと納得していた。

お茶で酔っ払う方もいるんですよ、とお店の方が言って、
それはつまり身体が緩むということなのだそうだ。

お茶は素晴らしい。
次は何を飲もうかな。





霧島の夏休み。その4


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ジャパニーズエクスカリバー(アメノサカボコを外国の人に説明するとしたら、、)の眠る高千穂峯。
朝は高千穂牧場でアイスクリーム。
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『シロヤギさんへ。』と友達に写メお手紙を書くもうっかり、この子は羊。羊の瞳はつぶらで穏やかで可愛いな。
ところで、都内のコンビニではよくここ高千穂牧場のカフェオレを見かけます。やっと名前と場所が一致して、またしても霧島への親近感を深めました。

この日はこのまま、ローカル線に少しばかりのって、妙見のほう、天降川に面する温泉へ。

妙見石原荘にしばし籠りました。ほのかな炭酸泉です。
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木漏れ日の中で温泉!川は霧島山を源流とする天降川、すごい水量です。霧島は水には事欠きません。
お水を飲みながら汗をかいては、川の風で冷まし、また汗かいて、、とかなりすっきりさっぱり。

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そのあとは可愛いらしく美味しい懐石料理をいただぎました。海老しんじょうのお吸い物が、たまりませんでした。
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川向こうの茅葺き屋根も気になります。
石原荘はレストランや温泉だけじゃなくてラウンジやロビーもとても綺麗で落ち着いて満喫できました。敷地内にはちゃんと源泉のための祭壇もあって、商売をする人の信心深さを感じました。こちらの気持ちも凛としました。

ほんとに静かに川や水の音に耳をすませて、光やお湯を肌で感じてじっくり過ごしたので、自分の中の時間の流れがゆっくりと変わりました。空の色や空気の移り変わりが味わい深くなるとき、幸せだなぁと思います。

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霧島の夏休みでした。
ありがとうございました。









霧島の夏休み。その3

高千穂河原からノープランでいたところ、午後は偶然乗ったタクシーの運転手さんによる半日観光にくりだすことになった。

予定はある程度すき間があったほうが、こういうことがあって面白い。
 
運「じゃあまずは蕎麦屋に行きましょう。」
ということで、連れてきてもらったお蕎麦屋さんは、奇遇にもグーグルマップでみて気になっていたお店だった。
「がまこう庵」
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がまこう庵のぶっかけそば。美味しかった!暑くてくたびれていたけど、元気でた。そばはすごい弾力があって、ご主人によると、その日使うぶんだけ石臼でひくので、新そばのコシが一年中味わえるのだそうだ・・。(←まるでわたしが蕎麦通のよう。)
お店では梅干しやシロップやパンやジャムや色々なものが売っていて、その中に見覚えのあるものがあった。
それは、私が前にネットでたまたま買って飲んでいた(田舎茶と勝手に命名して飲んでいた)お茶だった。
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よくみたら「がまこう庵」と書いてあるではないか・・。ここに来る前からここ知ってたんだ!と偶然に驚く。
しかもちょうど飲みきったところだったので購入。
 
運転手さんにお礼をいうと、
運「お昼たべて少し落ち着きましたか?では東神社と佐野神社に行きましょう。」
ということで、運転手さんオススメの霧島6社めぐりとなった。
なにかの波に乗ってる感じがした。
(ちなみにがまこう庵からはもう宮崎県。)
 
さて、霧島東神社とはあの「アメノサカボコ」を祀る神社なのだそうだ。霊峰高千穂峯には登れないが、運転手さんのお陰でお参りはできた。運転手さんありがとう・・。
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写真まで撮ってくださった。
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↑じつは運転手さんがちょうど木の後ろを通過中。
それから佐野神社は、ヤマトタケルをお祀りしてるんだったかな?長い長い杉木立。
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霧島神宮とも東神社とも趣の違う感じ。
あー暑かった!(やっぱり暑いの苦手)
もはや神社より温泉に行きたい!ということで、最後は運転手さんオススメの炭酸泉に。
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地元の人がくる渋い温泉で良かった!熱いの・ぬるいの・冷たいのと、交互に入るそうで、こうするといつまでも入っていられた。地元のおばあちゃんは驚くほど肌がきれいだった。
 
温泉満喫で大満足。ホテルまで送ってもらい運転手さん(原田さん)とはこれで解散なのだが、しばし休んでから、やっぱり原田さんオススメの「黒豚の館にいこう!」とお腹を空かせた私たちは再び原田さんを召喚!
しかしやり手の原田さんは多忙のため、違う運転手さんがきた。
 
黒豚の館はロイヤルポークという、クラシック音楽を聴かせたり餌にこだわり大事に育てられた黒豚たちで、脂も甘い感じで美味しかった!愛情込めて育てられた黒豚のお肉を心して頂いた。そしてロイヤルポークを食べる我々のBGMもクラシック。
 
満ち足りて、霧島連山ふもとのホテルにもどる。(ちなみに1泊目は温泉郷、2泊目は霧島神宮近くの宿にした。)
すると、ホテルの夏休みイベント、キャンプファイヤーの時間だった!
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たくさんの子どもたちと、キャンプファイヤを囲んで『キャンプだホイ』🎵🎵←すごい気に入った。
『キャンプだホイ🎵(キャっ)
キャンプだホイ🎵(キャっ)
キャンプだホイホイホーイ🎵(キャアー!)』
と合いの手をいれる赤ちゃんまでいた。
 
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うっちゃんが撮った炎が迦楼羅光背のようだ。
 
明日はどうしようか〜といいながら寝た。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

霧島の夏休み。その2

翌朝は霧島神宮から。

朝から暑くて死ぬ!参拝だけで汗だくのぬるぬる。
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御神木の枝の一部が、まるで烏帽子をかぶり手を合わせる神主のようだと、タクシーの運転手さんが教えてくれた。そういうのにあまり期待してなかったけど、うっちゃんの写真をみて「なるほど〜!」とおもった。自然の成す偶然は面白いなぁ。
 
そして神宮の脇の森を下っていくと、霧島七不思議(風穴とか亀のような岩とか)があった。
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七不思議のひとつ、一年のうちで夏の数ヶ月しか流れないという川(名前忘れた!!)を見つけた。ものすごく透きとおって、そしてなんともいえず涼やかだ。ここだけ水のおかげで気温がちがう。
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水草は風にそよいでいるよう。
トンボが飛び回る。手を浸して涼んでいると、地元の人が「水は飲めるよ〜」と教えてくれたので、飲んでみた。硬水かな?冷たくて美味しい!霧島のオアシスだった。こういうのが、東京にいたらできない贅沢だなぁ。
 
そのあと神宮前のロータリーにあるお菓子屋さん「蒸気屋」で、カルカンやら水羊羹やらをどっさり買い込む。
ところでわたしはカルカンというお菓子をはじめて知った。
前の晩にうっちゃんが「カルカンが有名だよね」と言ったときは、「え?猫まっしぐら?」というレベルだったけれど、蒸気屋さんでカルカンは山芋で出来ていると知り、味見をするとほんとに山芋の風味がしたのですっかり好きになってしまった。
 
まだ観光するので、お店で荷物を預かってもらい、タクシーで高千穂河原へ。(この時の運転手さんに後で大変お世話になる。)
高千穂河原には、かつての霧島神宮の跡がある。現在の霧島神宮は火山の噴火後に移されたもので、もともとは高千穂峰を拝む場所にあるのだった。
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今も、鳥居と祭壇は残る。下の霧島神宮とは格段に涼しく、神秘的。
そして霧島神宮が祀る高千穂峰の頂上には、天孫降臨の伝説と、その証のような「天逆鉾(あまのさかほこ)」が突き立てられているのである。
あ「うっちゃん、アメノ、サカ・・ホコ?ていつからあるのか分からないんだって。昔々、山の修行僧が人類ではじめて高千穂峯に登頂した、と思ったとき、たどり着いた山頂にはすでに剣が刺さっていたんですって!いったい何なのかしらそのアメノ・・サ、サカボ、、サカホコ?今あるのはレプリカかな?でも本物刺さっててほしいな〜。しかも坂本龍馬はそのア、アメノ・・サカボ、サカホコ?を引っこ抜いたことあるらしいよ!」
 
う「う〜〜ん、なんかあゆに馴染まないんだね『アメノサカボコ』って。」
 
と、不思議すぎてなぜかいつもうまく言えない『アメノサカボコ』。
神話には『アメノヌボコ』というのもあるから、混同してしまうのである。
 
つづく。
 
 

霧島の夏休み。その1

アイスランドの翌月、こんどは鹿児島県霧島市に行きました。

 
鹿児島は暑かった!ここ数年、夏は涼しいとこばかりだったから余計に。
初日まずは、鹿児島空港から霧島温泉郷経由で、えびの高原へ。『乗ったり降りたりマイプラン』というバスの周遊チケットを買う。
(空港や温泉郷の足湯を横目に、あれ〜ここは冬に来るところかな、、と思ってしまった)
 
えびの高原から霊峰高千穂峰まで連なる山々を霧島連山というそうだ。
そして霧島連山は鹿児島県と宮崎県にまたがってはしっており、豊富な水がわく水源となっている。
 
高原は、さすがに少し涼しい。
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我々のなまった身体にはちょうどいい、往復1時間半のトレッキングをした。
涼しいのもつかの間、歩き出すと汗だく!
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あ「ていうか鹿いるしあそこに!」
(と、覚えてないけどなんか突拍子のない言い方をしたらしい。)
我々の歩く道の左側にオス、右側にメスとバンビが。
鹿には勝てなそうなのでちょっと緊張する。
あ「と、通りますよ!」
と声をかけると、オス鹿が2秒ほど沈黙した後、何かに反応したようにびくっと身をひるがえして遠ざかった。
よしっ。
と歩きだすと、右側のバンビちゃんは通り過ぎるまでじっとこちらを見ていた。
 
(これで良かったのか??と山の素人は疑問を抱きつつ、道を譲ってくれた鹿に感謝。)
 
2つの湖を見渡せる見晴台につき、達成感を味わっていると彼方から、聞いたことのない鳴き声がした。
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えっ・・?なに今の。鳥?なんか猿みたいな、、まさかヒヒ?!ヒヒとかいるのここって?!と案じていると、2回目の鳴き声が。よく聞くと、子どもの声だった。
なぁんだ!
と、我々も「やっほー!」と叫んでみると、湖の向こうから「やっほー!」と返ってきた。しばらくこだま合戦だった。「おーい!」「やっほー!」とあんな大声だすの久しぶりで気持ちよかった!
(ちなみに私と母は、田舎に車でいくと、窓をあけて田んぼに向かって「わあぁぁーー‼️」と叫んだりします。)
 
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汗だくのあとのソフトクリーム❤️クリームチーズなみの濃厚さで、コーンがラングドシャ!これはまた食べたい。
ぬるい足湯でまったりした。汗がひいて気持ち良かった。施設の充実したえびの高原。
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そして行きと同じバス停にもどると、ベンチになぜか『乗ったり降りたりマイプラン』が落ちてる。
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ちょっとこんな大事なものだれか忘れてるよ〜〜。しかし、思いあたる節が・・
あ「・・・うっちゃん、あれあたしのだったら超こわいんだけど。」
う「・・・それ、あゆのだよ、わたしのと連番になってる。」
あ「う、うそー!!こ、ここにずっとこうしてあったの?!山を歩いて鹿をみたり叫んだり足湯に入ってるあいだずっとここに??風も吹かなかったの??超不思議!超超不思議!」
う「誰かが置いておいてくれたのかも??」
あ「しっかしこういうミラクル起きるよなぁ。」
う「いやぁミラクルだね。」
としみじみ。なんて平和なんだ、チケットの一枚も無くならないなんて。
きっと、あの鹿に会えたのもラッキーだったんだと思った。
 
そしてまたバスで灼熱の温泉郷にもどり、ホテルの源泉かけ流し温泉で汗をながし、泥パックなどして、黒豚の焼き肉へ。
 
美味い美味いと満喫して、小さな温泉郷を歩いてまたホテルに戻った。
 
 
 
 
 

はじまりの国、アイスランドへ。さいごはブルーラグーン編。

コンラッズゲストハウスで最後の朝。

これまで「1日1餅、力持ち!」で食べてきた残りのお餅を食べてしまおうとキッチンにたつと、急に創作意欲が。笑
自炊用に買って残ってたニンニクとバターで焼いて、ライムをしぼって粉チーズをふって食べたら、美味しかった!
うふふ❤️
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↑家に帰ってからもやった。こういうチマチマしたものが好き。
 
そして、食事のあとはちょっと丁寧にキッチンとダイニングテーブルをふいた。みっちょんはいつも率先して洗い物をしてくれる。
(たぶん私たち2人とも、掃除が好き。)
ゲストハウスよありがとう・・と思いながら拭いていると、ほんとに有難い気持ちになった。じーんと幸せな気持ちになる。
「あ、ありがたい・・」というきもちは胸が「じーん」と することで、この感覚が「幸せ」と感じるんだなぁとおもった。
 
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そしてお部屋よありがとう❤️
 
最後には、ここのオーナーのステラさんに偶然にも会えた。トナカイの彼は息子さんだそうだ。アイスランドでゲストハウスを営む暮らし
かぁ。支払いも無事終わっていたので安心。
 
さて、今日はまず目の前のハットグリムス教会へ。展望台にのぼる。
エレベーターにのると、中で賛美歌がかかっていて、なんだか「あ・・」と耳がすいよせられた。
ずっと静けさの中にいたので、音が染みてくるようだったのだ。
展望台から街を見下ろす。
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雪が降ったら真っ白かなぁ。冬にはレイキャビクの街中でも普通にオーロラが見れるという。
こうしてゲストハウスで例えばみっちょんはきっと編み物とか絵を描いたり、わたしは本読んだりウクレレ弾いたり、はたまた外を眺めながら一緒に料理をしたりして。
のんびり好きに過ごしながら、「あっ!オーロラでた!」と温かいところから外に駆け出していく。
そんな過ごし方が私の夢だったりする。この静けさは私は好きだ。
(オーロラから音がするって本当かしら。シャラシャラ・・という感じかなぁと想像。)
 
教会をあとにして、私たちは数日まえにSさんに教わったカシミールカレーを食べにいき(バターチキンカレー美味しかった!)、そしてバスにのり、ブルーラグーンへと向かった。
 
お天気がだんだん悪くなってきて、ブルーラグーンに着くころには雨がふっていた。
ここは空港に近いので、ブルーラグーン⇆空港のバスがあり、スーツケースも入り口で預けることができる。ミーヴァトンのネイチャーバスは地元の人も訪れるところだったけれど、ここは完全に観光化している。
 
あんなに閑散としてたアイスランドの中で、ここだけが長蛇の列。受け付けで、入場料のほかに、
あ「バスローブかしてください。」
ブ「はい。10ユーロです。」
あ「あとサンダルも」
ブ「プラス10ユーロです」
という感じ。せちがらい・・。
 
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地熱発電で温まった海水をスパに利用している。ぬるくて、とても寒かった!ミーヴァトンのネイチャーバスの方が地元の方もいてのんびり楽しめ、お湯も温かかった。しかし間違いなくスパとしては巨大で、みっちょんは足がつかないとこもあったり。でも色んな壮大なアイスランドを見てきたあとに、何となく感動が薄まってしまったのは否めない。私があまり混んだことろが好きじゃないということもあるかな。。
世界中の温泉行くのを夢みて、イギリス、アイスランドのspaに訪れることができた。けれど温泉はやっぱりJAPANかも。という思いが湧く。
 とはいえ、シリカゲルという有機物の入った真っ白な泥のパックはぬかりなく顔にぬりたくる。
パックを落とし終えたあと、この巨大プールを横断していると、アジア人の女性に、
「Hi」といわれ、無言でじっとみられた。
???と思っていると、みっちょんの頭上にピカっと電球がともり、「オーバーゼア!」とシリカゲルパックのカウンターを指さした。女性はサンキュー!と言って去った。
一連のやりとりを私はぽかんとして見ていた。
よくわかったなみっちょん!テレパシー?
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スパから上がり、コスメなど充実の売店でお買い物、わたしは耐えきれずお寿司を買って食べてしまった。美味しかったぁー!日本のお米を食べたら急に身体に力がみなぎる。笑
 
そして、我々は一度ケプラヴィーク空港へ。
 
フライトは明日だが朝早いので、今日は空港近くの宿に泊まる。空港で電話をして送迎を依頼することになっていて、みっちょんが電話をすると、こちらが「ハロー!」と言っただけで、「いま空港ですね、ではこれから行きます!」とすごい勢いで話がまとまり、お迎えがきた。
 
ゲストハウスバイアレックス ケプラヴィークへ。
私たちの泊まる部屋は、草原の中にたつ小屋(コテージ)で、とりあえず荷物を置きに部屋に入ると、なんとなくかび臭かったので、まるで呪術みたいに部屋の四方にアロマを垂らした。よしっ。
 
最後の夜、私たちはどうしてもタイ料理が食べたくて仕方なかった!
ケプラヴィークのダウンタウンまでタクシーにのって、タイ料理で最後の晩餐!
タイ料理、バンザイ!!世界のどこにでもあって、世界のどこでも美味しくて、ほっとする!
 
私はパッタイ、みっちょんはトムヤムヌードルを食べた。
はぁ。無事にここまで過ごせて良かったね。なんだか感謝を述べ合うふたり・・。
私たちのこういうところが好きだ。
みっちょんが海外に暮らしたことで、こんなに私の世界も広がった。世界のどこででも待ち合わせできるんだね、と価値観が変わった気がした。
去年と今年と、私も一緒に冒険できて、本当に本当に楽しかった❤️
 
またいつか、一緒に旅がしたいな。
 
宿に戻って、寒風吹きすさぶ路地を歩いて、わたしは本館にシャワーを浴びに行った。
スパですっきりしたはずなのに・・と思われるだろうが、ブルーラグーンは海水だったため、しっかりシャンプーしなかったわたしの髪の毛はごわごわの塊になってしまったのだった!みっちょんに、「なんか犬みたい・・」と言われた。
シャワーを浴びて、またすごい風のなか小屋まで歩く。草原の中にぽつぽつある私たちのロッジまでたいした距離ではないのに、風にはばまれて遠く感じた。
 
今日は特別風が強く、窓の外に草原を吹き抜ける風のうなり声を聞きながら、眠りについた。あんなにずっとお天気良かったのに、あんなに静かだったのに、まるでアイスランドが悲しんでいるようだよ。と、相変わらずメルヘン思考で。
 
翌朝、0430起き!
眠すぎる!しんど!
5時の送迎で空港へ。空港は混んでいた。私はアップグレードしたかったのでカウンターに並ぶ。(結局ここでは出来ず、ヘルシンキ空港でFINAIRのアップグレード成功!快適に帰ることができた。)
 
最後に、空港内のブルーラグーンのお店で、みっちょんオススメのリップと、シリカゲルパックを購入。唇が敏感なみっちょんがオススメなら間違いない。(確かに良かった!ジェルのようなリップで、ノビが良くて持ちも良い。)
 
ぐったりしながらも腹ごなしをして、いよいよ時間だ。
いよいよお別れだ!
うぅ〜〜ありがとう〜!!
と抱き合い、現地解散!
こうしてそれぞれの帰路につき、アイスランドの旅は幕をとじました。
 
帰ってきて、成田では遅れることなく荷物が正確に、しかもすべて取っ手が上になって同じ向きに揃えられて(!!)でてきたことにびっくり。すごいけどなんか、ちょっと真面目すぎる感じにみえた。
アイスランドでは空港の荷物レーンでお客さん同士が「ちょっとその荷物とって!」と知らない人に頼んでいた光景を思い出して、なんだか色々な面で気軽さがあってすごく良かったなぁと思った。
 
不便があれば自然と助け合うし、その状況を笑いにするユーモアも生まれるし、悪いだけじゃないんだなぁと思った。
日本のおもてなし、堅苦しくならない程度がいいな、と思う。
 
海外旅行て、観光だけじゃなくて、色んな刺激をうけるなぁと改めて感じた。
 
またどこかに行きたい。
 
では最後に、今回はゲーテの言葉でしめくくりたいと思います。
 
『若き日に旅をせずば、老いての日に何をか語る』❤️
 
またどこかに行きたい❗️
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

始まりの国、アイスランドへ。ミーヴァトンより北編。

ミーヴァトンの朝。

 
朝は湖のほとりにお散歩へ。緑のクレーターに羊が集まっていた。羊たちに向かって、太極拳も練習した。
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じつはミーヴァトンは『蚊の湖』という意味で、ここにはものすごい数のユスリカが飛んでいる。でも刺さないので、ウヨウヨ飛んでいて服や顔に当たってくるだけ・・
朝は曇りだけど湖面は鏡のようで、カモたちがスワァー・・っと湖に着地して水面に弧線を描く姿はとっても綺麗だった。
そして、あまり知られていないのだけど、ミーヴァトンにはマリモが群生している。じつは世界でマリモが群生しているのは、このミーヴァトンと北海道の阿寒湖だけなのである‼︎(cuicuidiary『道東の夏休み』よりhttp://d.hatena.ne.jp/ayu119/touch/20141009/1412861308
 
朝ごはんは、湖が見渡せるホテルのレストラン。自然の風景に囲まれるとゆったりした気持ちになる。今朝はピックアップまで余裕があったので、お茶を何杯も飲んで、まるでツマミのようなチーズやイワシの佃煮のようなものをチビチビやってしまった。
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急にぽっかりと、ゆったりした時間が訪れて、物思いにふけってしまう。
 
さて時間になりホテルの前でピックアップを待てど、バスはこない。20分くらいすぎてもこないので、フロントで電話してもらうと「今向かってる!」とのこと。
少々心細かったので、ホテルの前でiPhoneボイスレコーダーに録っていた、『上を向いて歩こう by ヤマネコ&あゆみ』にあわせてみっちょんと口ずさんで気を紛らわす。
あ&み『〜🎶 ひとーりぼっちのよるぅ〜🎶』
あ『・・・。』終了。。
み『・・バス、こないねぇ。』
といっていると、ようやくバスがきた。
 
今日のツアーは、きのうの私達のようにアークレイリから乗ってきたインドの四人家族と、私達の2組。
お父さんお母さんとお嬢さん二人で、香港で暮らしているそうだ。とってもフレンドリーだったので、ジェニーさん方式でさらっと「みちよです。あゆみです。」と名乗ると、お父さんが家族全員の名前をさらさらっと言ってくれたが、どれもなじみがなくて一つも覚えられなかった。でも賑やかな家族だったので、つられてたくさん英語を話せた。
 
最初に行く溶岩公園だけ昨日のツアーとルートがかぶったけれど、今日の女性のガイドさんはとても物知りで色々教えてくれたので、2度目の溶岩公園でも新たな発見があった。溶岩たちはトロールという妖精に例えられ、夜になると動きだしお日様にあたると岩になってしまうという。アイスランドの人はやっぱり信じてるの?ときくと、「全然。」とガイドさんは言い、溶岩公園散策のあとも、「さぁ、トロールは見つかった?」とちょっと皮肉めいた感じだった。
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トロールが集まって内緒話してるところ↑
この溶岩たちは触るとものすごくザラザラギザギザしてて、傷だらけになりそうな感じ。あのふかふかの苔たちはほんとに偉大な存在だ。
途中、岩の上にメガネが忘れられていて、「あ、これはトロールのメガネだね!」というとインドのお父さんが爆笑した。
お父さんは、「インドでは女性の名前で‘アユシ’というポピュラーな名前があるから君の名前は覚えたよ」と教えてくれた。アユシ・・アユ氏?
 
さて、この日の1番の見どころは、巨大滝デティフォス‼︎
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対岸の人の小ささが分かるだろうか。
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文句なしの滝!
じつはデティフォスにたどり着くまでにこんな道を歩いている。
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ここは昔、氷河のとけた水が流れたあとだという。もう地球じゃないみたいな。
滝の近くには「ドローン禁止」の看板があった。シンクヴェトリルのゲイシールでとばしてる人がいたけど、あちこちにいるようだ。
ちなみにここはライフラインが何もないので、簡易トイレがあるのみ。
 
ちょっと低くて広い広い空をみながら、溶岩の上に座って買ってきたお昼を食べた。果てしないところだった。
 
その後は、「ここからは道が悪いので運転に集中するため、話せません。」とガイドさんが前置きして、ほんとにものすごいガタガタの道を30、40分は進んでいった。(このツアーが間違いなく1番ハードだった気がする。)
そうして着いた先はまたも溶岩づくし。
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ここは、クレーターが氷河のとけた水で真っ二つにされたところだそうだ。結局水の力が1番強いのかもしれない。
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↑そして急速に冷やされたマグマはなんとペンタゴンになるのだった。無数のペンタゴンにびっくり。
丸という形は自然界ではナチュラルじゃないとガイドさんが言った。
 
さて観光は続く。だんだん晴れてきた。
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北なのにレイキャビクより暖かいからこんなに木が茂るところもある。
 
そしてついに、パフィンも見れた!
(パフィンは夏にアイスランドで子育てする極楽鳥である。)
でもパフィンより、そのスポットにびっくり!崖っぷちだ。
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ガイドさん「パフィンならここから見れるよ」
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確かに見れたけど、こんな崖っぷちにたったの生まれてはじめて。パフィンは遠かった。
みっちょんはカモメの飛行を真近でみて、「すごい!8の字に旋回してる!」と発見をしていた。
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夕方でもこの明るさ。
 
この日は移動距離がものすごく、くたびれた。
夜21時くらいの飛行機でレイキャビクに戻るため、最後はアークレイリの街で降ろしてもらった。丸一日すごしたガイドさんが最後に何か心のこもったことを言ってくれたけれど、サンキューしか言えなくてちょっともどかしかった。
 
夕食を食べて、昨日きたあの小さい空港に戻る。
小さな空港の小さなロビーで、お茶を飲もうと売店に行くと日本人男性がレジに並んでいた。呼び出しベルを何度ならしても店員さんは来ず、スタッフルームみたいな部屋を覗いても誰もいなかった。誰もいませんねぇ、と言っていると、エプロンをしたおじさんがたくさんの袋をかかえて、えっさほいさ戻ってきた。
「はいはい、どうもすみませんね。」と戻ってきたので、わたしは紅茶をたのんだ。
レジの左にティーパックが並んでて、お湯を自分で入れるようになってる。見ればわかるけど、おじさんが「どれ、説明しましょう」とわざわざ出てきてくれて、おかわりできますからね、と言った。
あったかいお茶に心底ほっとして、飛行機がきたのでコップをさげにいくと、おじさんは西陽をうけながら、売店の窓から飛行機を眺めていた。
きっとおじさんが毎日みてる風景。どんな気持ちなのかなぁ。
と後ろ姿をみて思ってしまった。
おじさんは振り向くと「おかわりはいかがですか。まだ一杯しか召し上がってないでしょう。」と言った。
「もう時間なので。」というと少し残念そうに、「そうですか。では、たぶん、スイーツがなにかいるでしょう。こちらをどうぞ。」といって、クレープを一つくれた。
なんとも心温まる時間だった。
今日もおじさんは飛行機を眺めているのかな。あの小さな売店はあのおじさんがいることで世界で一つのお店になっている。
 
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22時すぎ、無事にレイキャビクのゲストハウスまで戻ってきた。やっぱりここの部屋は居心地よく、「ただいまぁー!」という感じだった。
ゲストハウスで最後の夜だ。