かえってきた⭐️cui cui diary〜 ティータイムにessayを。

おもに旅日記、日々の中の新鮮さを保つこと。

冬のお散歩。

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きのう、お天気が良かったし歩きたかったので、

皇居の周りをぐるっと一周歩いてみました。

 

焙じ茶を水筒にいれて、リュックをしょって、ひなたの道を歩きました。

 

太陽を顔と手に浴びて、風は冷たくて、フードをときおり被りながら、てくてく歩きました。

最初は時計を見て、さくさく歩いたら何分かかるかなぁと、姿勢よく進んでいたのですが、

光を見上げ、花に目を止め、お堀の水を眺めていたら、やっぱりさくさくは歩いていられなくて、いつもののんびり散歩になりました。

 

歩きながら風を感じて、雲の動きで陽の光も動くのを感じて、椿の花の強すぎるほどのピンク、木の幹のうねりの感触、鳥の鳴く声に、心が満ちて内側の感覚が広がっていくのを感じました。

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ランナーもたくさん、それっぽいウェアーじゃない、普通の格好で走ってる人もいて、「なんかあったのかな?」て感じに見えてしまいました。

 

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半蔵門のあたりから見えるお堀の水は、思ったよりも透明でとても綺麗でした。土手の斜面にはえる木に足が止まりました。力強く生えています。

あの下にはどれだけの根があるのか、バランスを保って伸び伸びと枝葉を広げていました。

 

水面に鴨たちが描く水の波紋を眺めていました。

大人の半分の大きさの、まだ小さな小さな小鴨が、勇敢にもひとりで水中にダイブしていました。

ちゃぷんと頭からもぐると、泡がぷくぷくと湧いて、どこから上がってくるかな??とその泡を見つめていると、近くからぴょこっと顔を出しました。

何も持ってないようだけど水中で何かとれたのかな??

小鴨は元気いっぱいになんどもダイブをして、わたしも泡を見つめながら、さてどこから上がってくるだろう??いま水中でどんなことしてるんだろ・・と想像していました。

 

あぁ可愛いなぁ、、と湧き上がる母性を感じながら、やっぱし鳥ってけっこう好きなんだよな。と改めて思いました。

 

そして歩いていると、街路樹に何かなっていることに気づきました。

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なんだろう!小さな手がたくさんついているみたい!

どうやら黄色い葉が落ちたあとのようだけど、実がなってるのでしょうか。

青空にのびる小さな手・手・手。実・実・実。

わたしはその名前を知らない。

同じ木は沿道にずっと続いていました。

 

二重橋のあたりについたところで、またお堀の鳥をみていると、青い小さな鳥が水面近くをパパパっと飛んでいきました。

カワセミでした!!

わたしはカワセミが好きです。

ここにもいるんだぁ・・!と嬉しくなりました。

 

のんびり歩いて1時間で一周しました。

 

やっぱり皇居の周りはお堀があるせいか、空間も雰囲気もゆったりとしていて、思わず目をとめるものがたくさんあって、とても良いお散歩でした。

こんな時間を過ごすと、太極拳をしたときのように、内側と外側のリズムが合って、とても自然な状態になれる気がします。

 

そして少しずつ動く太陽を感じて、大きなリズムと自分が合ったような、何かしっくりしたものを感じられる、大切な時間だなぁと思いました。