拝啓、坂本真綾様
10代のころに見たアニメ「天空のエスカフローネ」でその声をきいてから、そしてその主題歌とエンディングの歌声を聴いてから、ずっと惹かれておりました。
30代になって音楽が身近になって、あなたが初めて作詞したI.D.と、エスカフローネのエンディングのポケットを空にして、を弾き語りました。
そしてあなたのはじめてのエッセイeverywhereを読みました。ヨーロッパの旅を通して自分の原点を確かめ再出発するときのエッセイで、瑞々しく胸に届きました。
数年後に渋谷の喫茶店で、まさかの遭遇いたしました!透明感そのものをまとって、握手していただき、またいつかどこかで会いましょう!と言ってくれました。
そして今年、DVDの中でまた真綾さんと出会いました。
今までなんとなく聴いてきた曲たちが、より切実にドラマティックに色を帯びて響いて、こんな良い曲たちだったんだ、、と目が覚めるような気持ちで聴き入りました。
歌い上げ、作りあげたステージに、これまで積み重ねてきてすべてが実り輝いているのを感じました。
真綾さんの姿には誠実さが溢れていました。
歌を聴きたいと思う人すべてのために歌ってる、という気持ちがすごく届きました。
誰かのために歌ってるんだなぁ、、とただただ感じました。
そして真綾さんは、ようやく歌に自分が追いついた、ということを言いました。
たしかに、今回改めて曲の良さを発見できたのは、
彼女の経験と力と思いと曲がようやくバランスがとれてかっちりハマった、という感じでした。
「曲は作った時が完成じゃない」と言っていて、ほんとにそうなんだなぁと思いました。
これらも歌い続けてほしいし、これからが楽しみだし、軌跡を見ていきたいです。
ライブ中には、こんな温かなメッセージも。
「このDVDを見ている少し先の未来のあなたへ。この会場に来れなかったことを悲しまないでください。離れていても繋がれると分かった1年でした。この映像を見ているあなたも、このライブに参加しているひとりです。」
これからもその歌声に憧れ、
私も歌うことと音楽を好きでいたいと思います。
輝きを見せてくれてありがとう!