かえってきた⭐️cui cui diary〜 ティータイムにessayを。

おもに旅日記、日々の中の新鮮さを保つこと。

お茶メモ

茶道をまたやっている。

思うことをメモ。

茶道って何かしら、説明がつく気がして、

聞いて見たり考えてみたり推理してみてる。

 

🌺水差しのフタをあけるタイミングについて

茶道はやってみると実に合理的で配慮に満ちていて、無駄をしないことで所作も美しく、相手に不快感を与える要素をとことん無くしている。

一連の流れで唯一、あれ?と思うのは、

お茶碗にお茶をいれ、さぁお湯を入れようという段階で、水差しの蓋を開ける動作がある。

水差しの水を使うのはお客さんがお茶を飲み終わった後なので、まだ先なのにここで突然に蓋を開けなくてはいけない。

??と思い分からなかったので先生に聞くと、

昔はまずお水で練ってからお湯を足す、という手順でお茶をたてていた、という説があるそうだ。

なるほど、たしかにそれでしか説明がつかない、それなら超納得。

と、長年の謎解明に、感動したのだった。

 

🌸水次について🌸

棚を使ったお点前の場合、一連のお点前が終わりお茶碗などを下げたあと、お客さんと道具についての問答をする前に、棚に飾っている水差しにお水を足します。

(↓棚に飾られた水差し)

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この時二本足の棚に水差しを飾っている場合には、水次ぎ(陶器の柄のあるもの)を使い、4本足の棚に水差しを飾っている場合には、やかんを使うと習います。

二本足の棚だと水差しを棚に置いたまま動かさずに水をさし、

4本足の棚は棚の足が邪魔なので、棚から水差しを下ろして、畳の上で水をさします。

先生の理由は、水次ぎのほうが口が長いので、

棚に置いたままでも水をさせる、

やかんじゃさせない(届かない)でしょう?

4本足はやかん、て覚えるのよ、との事でした。

・・・そうか??

やかんでも手を伸ばせばさせるけど??

としか思えない。

それにそんな理由ならやかんのように口の短い水次ぎがあっても良さそうである。

それに水次は綺麗な陶器なのに、やかんて無地で銅で出来ていて完全に裏方的な見た目で、落差がすごいのだ。

納得いかず。

 

(↓左・水次 右・やかん。)


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わたしは考えた。そして思った。

棚を使う時に、道具には陰と陽があると教わる。

陽の棚には道具は陰に飾り、陰の棚には陽に飾る。

それはリズムのようなものだ。

表裏、表裏、陰陽、陰陽・・

と続いていくことで物事にリズムが生まれ、ひとつひとつ存在が引き立つような。停滞しないのだ。

とすると、

棚に水差しが飾られているとき、お客さんからはあまり見えない。

その時は水次ぎのほうが陽なので、道具として目につくよう、焼きものの水次ぎを使う。

しかし、4本足の棚は水差しが棚から下ろされお客さんの目に触れるので、

水次ぎは陰として目につく必要はないので、黒子の存在として目立たないやかんを使う。

そう考えたほうが、自分のなかでしっくりきた。

 

きっとそうなのだとわたしは思います。

✨✨

いつか先生になったら自説を得意げに話せるね☺️