数年前、ある人が、
亡くなったばかりの自分の父親について
「親父らしい立派な最期だった」と胸をはって言っていた。
私は一時期その人がとても憎らしかったのだけど、
その点だけは、私もそんな人でありたい、と思ったことだった。
どんな風であれ、そんな風に親の生きざまを尊重して、胸をはって送り出せる娘でいたい。という風に。
そこから、自分を見直して、すべて逆算すると、
とっても自分が未熟に見えて、地に足ついていないと思った。
出来ることから、取り組んだ。
日々の生き方、仕事への取組みかたとか、そんなところから。
苦い思いをした。
そこで、とても大切なことに出会った。
そのころ、いつもどこかで、「やるべき大切なことをやっていない。」
「何かを棚にあげて、目をつぶっているような感じ。」が心を占めていた。
そして私はそのころ、本当に自分にとって大切な習慣や、考え方や言葉に出会った。
いま、あのころを振り返ることができる。
少し進んで、少し安心して穏やかになって、やるべきことをやっている感覚を得ながら、道が続いていることを感じることができる。
これまでとこれからが繋がって、ようやく行先の舵をとれるようになってきたような気持ちだ。
あの頃の自分に感謝したい。
自分なりで良い、満足は自分の心が知っている。