茶道では、5月から10月が風炉で、11月から4月は炉を使う。
11月はさらに、口きりといって、新茶の茶壷を開ける、お茶にとっては新年のような月である。
そのため10月というのは、名残りの月ともいわれ、風炉と昨年11月にあけたお茶にお別れをする、もっとも侘びた趣向の月となる。
そのため名残りのお茶会では金継ぎされた茶器や、少々欠けたものなど普段ではあまり使われないものが姿を見せる。
そして、風炉の最後、炉に変わればまた座る向きや道具をおく位置や柄杓の扱いが変わるので、
また新たに覚えていくことになる。
半年間風炉のお稽古をして、今年は毎月3、4回はお稽古に行っていたので、だいぶ馴染んだ気がする。
慣れてきたころに、お別れがくるのだなぁ。
お稽古をしながら、自分の成長も感じられた。
続けることって、大切だ。
当たり前なんだけど、実際に続けられて初めて腑に落ちた。
今年の自分の足跡を振り返った気持ちで、
目の前に一歩出していけば、それなりに道ができていくんだと感じる。
自分なりで良いので、
また一歩ずつ、歩いていくのだ。